この記事では、「腹黒い」と「性格悪い」と「ずる賢い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「腹黒い」とは?
「腹黒い」は「はらぐろい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「心の中に悪だくみを持っている」という意味で、人をおとしいれようと企んでいることを言います。
2つ目は「うわべは愛想よくして意地が悪い」という意味で、普段は愛想よくしているのに、心の中では負けたくないと思っていたり、見下したりすることを言います。
上記に共通するのは「内面が違う」という意味です。
「腹黒い」の語源は「サヨリ」という魚で、外見は美しいのですが、さばくと内臓回りが黒くギャップがあることから、「見た目と中身が違う」という意味で使われる様になりました。
「腹黒い」の使い方
「腹黒い」は形容詞として使われたり、副詞として「腹黒く」と使われたり、名詞として「腹黒さ」と使われたりします。
基本的に、見た目は愛想がよく見えても、内面が全く違い良くないことを考えている様子に使われる言葉です。
「腹黒い」の例文
・『彼女はいつも笑顔で優しいが、実は腹黒い』
「性格悪い」とは?
「性格悪い」は「せいかくわるい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「自己中心的で、人を振り回す」という意味で、自分のことしか考えず、人に迷惑をかけて平気な性格です。
2つ目は「弱い相手をいじめる」という意味で、自分より弱いと思う相手を見下したり、いじめたりする性格です。
3つ目は「人により態度を変える」という意味で、自分にとって役立つ人や好きな人には愛想よくして、そうでない人には冷たい態度を取る性格です。
4つ目は「人をねたんでおとしいれようとする」という意味で、人の成功や幸せをねたんだり恨んだりして、陥れようとする性格です。
上記に共通するのは「自己中心的」という意味です。
「性格悪い」の使い方
「性格悪い」は形容詞として使われたり、副詞として「性格悪く」と使われたりします。
基本的に、自己中心的で、周囲の状況や人のことを考えずに自分の思い通りにふるまう様子に使われる言葉です。
「性格悪い」の例文
・『彼女はあれだけ性格悪いのにダンナはイケメンで優しい』
「ずる賢い」とは?
「ずる賢い」は「ずるがしこい」と読みます。
意味は「自分に都合よく、抜け目なく立ち回ること」で、頭は良いのですが、自分に有利になることばかりを考えて悪知恵が働くことを言います。
「ずる賢い」の使い方
「ずる賢い」は形容詞として使われたり、副詞として「ずる賢く」と使われたり、名詞として「ずる賢さ」と使われたりします。
基本的に、悪知恵が働き、自分に都合よく立ち回る様子に使われる言葉です。
「ずる賢い」の例文
・『自分のチケットだけ先に予約しておくとはずる賢い人だ』
「腹黒い」と「性格悪い」と「ずる賢い」の違い
「腹黒い」は「見た目は愛想がよく見えても、内面が全く違い良くないことを考えている様子」という意味です。
「性格悪い」は「自己中心的で、周囲の状況や人のことを考えずに自分の思い通りにふるまう様子」という意味です。
「ずる賢い」は「悪知恵が働き、自分に都合よく立ち回る様子」という意味です。
まとめ
今回は「腹黒い」と「性格悪い」と「ずる賢い」について紹介しました。
「腹黒い」は「内面が悪い」、「性格悪い」は「自己中心的」、「ずる賢い」は「悪知恵が働く」と覚えておきましょう。