この記事では、「エリート」と「天才」と「インテリ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「エリート」とは?
「エリート」はフランス語、英語圏でも使われる言葉です。
“elite”と表記され社会のなかで優秀な人間や集団を表す言葉です。
または、社会の中で指導、支配する役割をもつ層のことです。
日本語訳では選良や精鋭などの言葉になります。
一般的には社会で優越的な地位を占める少数の人たちの事を示しています。
また、それぞれの分野においてのエリート集団がおり、政治エリート、経済エリート、軍事エリートなどがいます。
またエリートの意味が少し転じて大衆的な使われ方として次のようなものもあります。
高学歴で割と高収入な職種につき出世が一般的な人よりも早いという人に対して使います。
「エリート」の言葉の使い方
「エリート」は優れているや選ばれたという意味がありますので基本的には良い意味で使用されます。
社内でもトップのエリートだね、などと言われれば誉め言葉になります。
また大衆的な使われ方としても、私の彼はエリートなの、といえば自慢の彼氏だということになります。
「天才」とは?
生まれた時から備わっているかのような優れた才能の持ち主に対して使います。
天才はあらゆる分野において使われます。
美術や音楽、化学やスポーツなど多岐に渡ります。
この言葉の対義語としては凡才や凡人で一般的な能力の人です。
「天才」の言葉の使い方
天才は相手の能力を賛辞するような場合に用いることが多いです。
他の人が少し努力するくらいでは追いつけないような能力を持っている場合に使用されます。
「インテリ」とは?
この言葉の語源は Intelligentsiaで知識階級を指す言葉です。
もとは、大学院などで専門的で高等な学問を修め、広い知識を利用して問題解決や知恵を提供し社会から対価を受ける生活をする人の層を表します。
具体的な職業を挙げてみると、ある分野を探求したり教えたりする学者や教師、社会や経済を先導する作家や経営者などがあります。
また、道徳やモラルを警告する評論家も含まれます。
また一方では、単に学歴が高いという人や知的な人にも使われる場合があります。
「インテリ」の言葉の使い方
今回の会議に呼ばれたのはインテリ集団だ。
インテリは自分にはない知識を持った人という意味で少し距離を置いた言葉の印象です。
よく“インテリっぽい”という表現をしますが、直接的な誉め言葉というよりは、知識があるように見える、または賢そうに見えるという意味です。
「エリート」と「天才」と「インテリ」の違い
3つの言葉はその人の優れている点について言っているのですが、内容はそれぞれ違います。
「エリート」では立場、「天才」では能力、「インテリ」では知識、に焦点を当てています。
まとめ
それぞれの言葉に違いがあり、また日本ではもともとの意味から少し離れて独自の意味で使われていることも面白かったです。