「粋」と「小粋」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「粋」と「小粋」の違い生活・教育

この記事では、「粋」「小粋」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

粋と小粋の違い

「粋」とは、容姿、身なり、態度などが洗礼されていて美しく、しかも色気があること、またそのさまを意味します。

「小粋」とは、どことなく粋なこと、洗練されていること、またそのさまを意味します。

「粋」「小粋」も容姿、身なり、態度などが洗練されているさまを意味していますが、「小粋」の方ははっきりとはそうだと指摘できないけれど、何となく「粋」だという点が違います。

「どことなく」は、なんとなくを意味します。

どことははっきりとはいえないことを「どことなく」と表現します。

はっきりそうだと感じられるのは「粋」の方です。

「小意気」の方は、はっきりとした理由はありませんが、洗練されているようなことです。


粋と小粋の使い方の違い

どちらの言葉も悪い意味で使われるよりも、よい意味で使われることが多いです。

「粋」は容姿、身なり、態度などが洗練されていて美しく、そして色気が感じられる人に対して使われます。

「小粋」は、どことなく粋な人に対して使われる言葉です。

「どことなく」なので、はっきり「粋だね」といえるような人でなくても使われます。


粋と小粋の英語表記の違い

「粋」に近い英語は“smart”です。

“smart”は、身なりがきちんとしていることを意味しています。

「小粋」は英語で“smart”と表現します。

粋の意味

「粋」は、洗練された美しさのこと、またその人のことを意味します。

洗礼された美しさとは、容姿、身なり、態度についてのことです。

そして、美しいだけでなく、色気があることが「粋」です。

気配りできる、状況にあわせた対応ができる、清潔な身なりをしている、こういった人のことが「粋」だとされています。

「粋」という漢字には、あかぬけている、質がよいという意味があります。

粋の使い方

容姿、身なり、態度が洗練されていて美しく、色気がある様子を表したり、その人のことを指すときに使われます。

悪い意味は含まれていません。

褒めるときに使われることが多いです。

粋を使った例文

・『粋な人だね』

・『粋なあの人のようになりたい』

・『粋は美意識の一つ』

・『粋な店で食事をする』

・『粋な柄の洋服ですね』

粋の類語

類語は「おしゃれ」です。

おしゃれには、服装を整えたり、化粧をするなどして美しくしようとすることです。

「粋」は服装のことだけでなく、態度のことも意味に含まれているので「おしゃれ」とはやや意味が異なります。

粋の対義語

対義語は「野暮」です。

「野暮」とは、「言葉遣いや仕草などが洗礼されていない」ことを意味します。

身なりや態度が美しくないことです。

小粋の意味

「小粋」とは、どことなく態度や身なりなどが洗練されていて美しいことです。

「どことなく」とは、はっきりこうだとはいえないけれど、なんとなくという意味があります。

はっきりした理由がないけれど、洗練されていると感じられることが「小粋」です。

何となく言動が美しい、他の人たちとは違うと感じるような人がいます。

はっきりどこが美しいとは指摘できません。

こういった人を「小粋」といいます。

なんとなく容姿、身なり、態度が美しく、そして何となく色気を感じられるようなことが「小粋」です。

「小粋」「小意気」と書くこともあります。

「小」という漢字には、すこし、わずか、ちいさいという意味があります。

粋に比べると洗練されている状態がすこし、わずかというようなとき、「小粋」だといえるでしょう。

小粋の使い方

はっきりと指摘できないけれど粋だと感じられることに使われる言葉です。

大勢の人が集まると、その中に態度や容姿などが美しいと感じられる人の存在に気が付くことがあります。

多くの「普通」と感じられる人の中にいると際立ちます。

しかし、どこが他の人たちと違うのはっきりと指摘することができません。

しかし、何となく洗練されていて美しく感じられます。

こういったことに「小粋」という言葉が使われます。

小粋を使った例文

・『小粋な店に立ち寄る』

・『小粋な身なりですね』

・『着物を小粋に着こなす』

・『家の造りが小粋だと思う』

・『小粋な姿をしている彼』

小粋の類語

類語は「粋」です。

ピッタリと同じ意味ではなく、関連する言葉です。

小粋の対義語

対義語は「野暮」です。

「野暮ったい服装」などと表現されることがありますが、身なりに気を遣っていない、適当に服を選んでいるといったことを意味します。

「小粋」はこれとは対照的な様子です。

まとめ

どちらの言葉にも、容姿、身なり、態度などが洗練されていて美しく、色気を感じられるという意味がありますが、寄り添う感じられるのは「粋」の方です。

「小粋」は何となく感じられる、なんとなく美しく色気があるという状態です。

「小」がつくことでニュアンスが変わってきます。