「蛇の目傘」と「番傘」の違いとは?分かりやすく解釈

「蛇の目傘」と「番傘」の違いとは?生活・教育

この記事では、「蛇の目傘」「番傘」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「蛇の目傘」とは?

傘の内側をお洒落に飾った傘を「蛇の目傘」【じゃのめがさ】といい、和の美しさを醸し出す和紙を張るデザインは着物によく似合います。

誕生したのは17世紀で、「番傘」を改良したものを指すわけです。

開けば、基本となる赤と紺といった色と、太く白い円が見えるところが粋な傘として女性に支持されます。

この模様がまるで蛇の目にそっくりなところから「蛇の目傘」と呼ばれるようになりました。

また、内側の傘を支える部分に使われている小骨部分は、繊細さを感じるほど細く、芸術的なセンスを感じさせます。

藤が巻かれている中心の木棒の柄も、独特な個性を感じさせるところです。


「番傘」とは?

太さがある骨組みが特徴的な「番傘」【ばんがさ】は、丈夫で耐久性がある竹を採用し、香りと品の良い美しさが楽しめる傘です。

雨や雪が降ったときは頭や肩、背中が濡れないように差すものであるため、傘の中には竹の骨組みに雨を弾く油紙を張ったタイプもあります。

別名唐傘【からかさ】とも呼ぶ「番傘」は全体的に骨組みが太く、風にも強く耐えられる構造であるのが魅力です。


「蛇の目傘」と「番傘」の違い

「蛇の目傘」「番傘」の違いを、分かりやすく解説します。

赤と紺、白い円が蛇の目に似ているところが、「蛇の目傘」と呼ばれるようになりました。

柄には頑丈な木棒を採用し、内側の小骨部分には華やかな飾り色を使っているのもお洒落なところです。

柄の手持ち部分に藤を巻いていたり、地面に置いたときの衝撃を軽減するための石突という金具が付いているのも「番傘」とは違います。

また、「蛇の目傘」は内側に美しい糸を使っていたり、お洒落な和紙は女性が好む傘として選ばれています。

「番傘」は細い骨組みで構成する「蛇の目傘」よりも太く、がっしりしているのが特徴的で、どちらかといえば男性向けに作られている傘です。

まとめ

傘を指す言葉を2つご紹介しましたが、骨組みの太さや装飾、内側に違いがありますので、資料や画像、店舗で比較してみるといいでしょう。