この記事では、「述べる」と「論じる」と「言う」の違いを分かりやすく説明していきます。
「述べる」とは?
「述べる」は「のべる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「考え・意見などを口に出して表す」という意味で、自分の思ったことを相手に言葉で伝えることです。
2つ目は「文章で表す」という意味で、伝えたいことを文章で書き表すことです。
上記に共通するのは「考えや意見を相手に伝える」という意味です。
「述べる」の使い方
「述べる」は動詞として「述べる・述べた」と使われたり、副詞として「礼を述べて立ち去る」などと使われます。
基本的に、考えや意見などを、まとまった言葉にして相手に伝えることに使われる言葉です。
「述べる」の例文
・『道を教えてもらった人にその場で礼を述べる』
「論じる」とは?
「論じる」は「ろんじる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「筋道を立てて話す」という意味で、まとまった内容について意味が通る様に話すことです。
2つ目は「お互いに自分の意見を主張し合う」という意味で、対立する意見を持つ者同士が話し合うことです。
上記に共通するのは「論理的に話す」という意味です。
「論じる」の使い方
「論じる」は動詞として「論じる・論じた」と使われたり、副詞として「是非を論じて判断する」などと使われます。
基本的に、あるものごとについてお互いの意見を主張し合うことに使われる言葉です。
「論じる」の例文
・『感染症対策について論じる』
「言う」とは?
「言う」は「いう」と読み、主な意味は以下の通りです。
1つ目は「言葉を口に出す」という意味で、内容は問わず言葉を口にするという動作のことです。
2つ目は「心で思っていることを言葉で表す」という意味で、自分の意見や考えを言葉で表現することです。
3つ目は「称する」という意味で、あるものごとに対して呼び方を定めることです。
4つ目は「世間一般でその様に呼ぶ」という意味で、一般的にその名称で親しまれていることです。
上記に共通するのは「言葉で表す」という意味です。
「言う」の使い方
「言う」は動詞として「言う・言った」「言われる・言われた」と使われたり、副詞として「言うだけ言ってい立ち去る」などと使われます。
基本的に、言葉を口に出すことそのものや、心で思っていることを言葉で表すこと使われる言葉です。
「言う」の例文
・『彼女はすぐに文句を言う』
「述べる」と「論じる」と「言う」の違い
「述べる」は「考えや意見などを、まとまった言葉にして相手に伝えること」という意味です。
「論じる」は「あるものごとについてお互いの意見を主張し合うこと」という意味です。
「言う」は「言葉を口に出すことそのもの」「心で思っていることを言葉で表すこと」という意味です。
まとめ
今回は「述べる」と「論じる」と「言う」について紹介しました。
「述べる」は「言葉にして相手に伝える」、「論じる」は「意見を主張し合う」、「言う」は「言葉で表す」と覚えておきましょう。