この記事では、「一期一会」と「千載一遇」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一期一会」とは?
茶道が発祥の言葉で、茶会は一回一回を一生に一度の心構えで真剣に誠心誠意、心置きなく行うべきであるという考え方を指すもので、言葉としてはその機会は次に起こることはないものであるという考えになっており一つの機会を大事にしていくべきというものになっています。
人との出会いなどにも使える言葉で、悔いのないように振る舞うべきということになります。
あまり賭け事的な意味合いでは使われておらず、一期一会のチャンスと言うような使い方はしません。
運命という言葉などと遠くない部分も見られます。
「一期一会の気持ちでお客様に接する」「一期一会の気持ちで大会に挑む」などの使い方ができます。
「千載一遇」とは?
千載という言葉が千年という意味があり、千年に一度のようなめったに無い素晴らしい機会が来るということで、チャンス、自分にとって良い機会という言葉になっており、運が良いという方向の言葉です。
ただし、千載一遇の機会を逃すという言葉もあります。
言葉としてはポジティブなものととらえることができます。
人との出会いではあまり使われることはありませんが、自分の運命を良い方向に大きく変えてくれた人物に出会ったときなどは千載一遇の出会いだったと後に振り返ることができます。
ある程度先が読め、状況が把握できていないと使えない言葉とも言えます。
「株を買ってきて千載一遇のチャンスに出会う」という使い方では株が上がりそうだという確信を持てた状況になります。
野球では満塁で四番打者の打順が回り、3点差で負けているという状態であれば千載一遇のチャンスということが出来るでしょう。
「一期一会」と「千載一遇」の違い
「一期一会」と「千載一遇」の違いを、分かりやすく解説します。
一期一会は一生に一度しかないという心構えでいるべきという意味、千載一遇は千年に一度しかないような素晴らしい機会という意味で、一期一会は心がけであるのに対し、千載一遇は少なくともチャンスであるととらえられる状況ということができます。
運の要素が含まれるのが千載一遇と言えます。
一期一会は機会に対するとらえ方で、凄いチャンスに対して一期一会のチャンスとしてものにしたいという言葉は使えなくはないですが、千載一遇の方には「素晴らしい機会」という意味が含まれているためより使いやすくなっています。
人との出会いなどは一期一会のほうが使いやすい言葉で、悔いのないように接したいという意図が含まれます。
一期一会は心構えなので何に対しても通用すると言えますが、千載一遇は素晴らしい機会のみに使う言葉で、後で振り返ると千載一遇ではなかったということもありえます。
まとめ
一期一会と千載一遇は一生に一度の一期一会、千年に一度の素晴らしい機会という千載一遇と長い期間に一度という点では近しいですが、一期一会は心構え、千載一遇は機会という意味合いになっています。