「老健」と「特養」の違いとは?分かりやすく解釈

「老健」と「特養」の違い生活・教育

この記事では、「老健」「特養」の違いを分かりやすく説明していきます。

「老健」とは?

老健とは、ろうけんという読み方をすべき言葉です。

ただし正確には介護老人保健施設の事であり、そこから老と健の漢字を取って略語として使用されています。

老人という言葉が付く事からでも分かる様に老健は、高齢者がリハビリを行い、在宅復帰を目指すための施設を表すのです。


「老健」の言葉の使い方

老健は、介護が必要な高齢者の自立を支援する事で、家庭への復帰を目指すという介護老人保健施設を略した名前として使われています。

医師による医学的管理の下で、介護や看護に加えて、作業療法士等のリハビリテーションや食事や入浴といった、日常サービスまで幅広く行っている施設です。

ただしあくまで自宅の生活に戻るためのサポートを受ける施設であり、延長は出来るものの原則としては、3ヶ月しか入居出来ない施設に対して、この老健という言葉が使用されています。


「特養」とは?

特養とは、とくようという読み方をする言葉です。

もっとも正式名称は特別養護老人ホームであり、そこから漢字を取り略語として特養という呼び方をしています。

常時介護が必要な上、在宅での生活が困難な高齢者が利用すべき施設であり、特養は生活全般の介護を手厚く行っている施設を示す言葉です。

「特養」の言葉の使い方

特養は、職員の手厚い介護を受けながら介護が必要となった高齢者が、長期的に日常生活を送るために入る特別養護老人ホームの略語として用いる言葉となっています。

65歳以上で要介護3以上の人が入居可能な施設であり、入浴や食事、排泄といった生活全般の介護や機能訓練等を行いながら、高齢者の健康管理や療養上の世話を行っているのです。

手厚い介護が必要な高齢者が入居する施設であるため、終身利用も可能であり、その様な施設に対してこの特養という言葉が使用されています。

「老健」と「特養」の違い

老健と特養の文字表記を並べて見比べてみると、それぞれ違う漢字が使用されている言葉同士である事に気付く事が可能です。

所が共に漢字2文字で表記可能な上に、高齢者が利用する介護施設の略語という共通点があるので、混同する恐れは十分にあります。

とはいえ使用されている文字が違う事で、表す意味合いにも違いが生まれているのです。

まず老健は、介護老人保健施設の略語で要介護の高齢者が自宅への復帰を目指してリハビリを行うための施設となっています。

一方の特養は、特別養護老人ホームの略語で、要介護3以上の高齢者が生活全般の介護を受けながら長期的に入居する施設です。

まとめ

2つの言葉は共に、高齢者の介護施設の略語を示す言葉となっています。

ですが用いられている漢字が全然違う事で、表現する意味にも相違点を見出す事が可能です。

ちなみに老健は、介護老人保健施設を略した言葉であり、自宅での生活復帰を目指す高齢者が、一時的に入居してサポートを受けながらリハビリする施設に対して使用する言葉となっています。

対する特養は特別養護老人ホームを略した言葉で、自宅での生活が困難となった高齢者が入居して、長期的に生活全般の介護を受ける施設に対して用いるべき言葉です。