この記事では、「上る」と「登る」と「昇る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「上る」とは?
「上る」は「のぼる」と読み、主な意味は以下の通りです。
1つ目は「そこを通って高い場所に行く」という意味で、高い場所への経路を通ることを言います。
2つ目は「地方から都へ向かうこと」という意味で、天皇や将軍がいる場所は高いと定めたことから来ています。
3つ目は「夢中になる」という意味で、のぼせてしまい正しい判断がつかなくなる状態を言います。
4つ目は「数量が見逃せない程度に達する」という意味で、非常に大きな数値になることを言います。
5つ目は「問題として取り立てられること」という意味で、人に注目される様になることを言います。
上記に共通するのは「高いところに向かうこと」という意味です。
「上る」の使い方
「上る」は動詞として「上る・上った」と使われたり、副詞として「上って」と使われたり、名詞として「上り」と使われたりします。
基本的に、低い場所から高い場所に移動したり、注目されたりすることに使われる言葉です。
「上る」の例文
・『自転車で長い坂道を上ったら足が筋肉痛になった』
「登る」とは?
「登る」も「のぼる」と読みます。
意味は「他よりも一段と高い場所に移動すること」で、ひときわ高い場所に進んで行くことを言います。
「登る」の使い方
「登る」は動詞として「登る・登った」と使われたり、副詞として「登って」と使われたり、名詞として「登り」と使われたりします。
基本的に、そこだけひときわ高くなっている場所に、自らの意思で移動して行くことに使われる言葉です。
「登る」の例文
・『彼は夏山に登るのが趣味だ』
3「昇る」とは?
「昇る」も「のぼる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「今よりも高い地位に就く」という意味で、昇進して高い身分になることを言います。
2つ目は「太陽や月などが上空に見えること」という意味で、地球の自転により天高く見える様子を言います。
3つ目は「ものが空中の高い場所に達する」という意味で、ものが空中を移動して高い場所に達することを言います。
上記に共通するのは「空間の高い場所に達する」という意味です。
「昇る」の使い方
「昇る」は動詞として「昇る・昇った」と使われたり、副詞として「昇って」と使われたり、名詞として「昇り」と使われたりします。
基本的に、空間を移動して高い場所に達する様子に使われる言葉です。
「昇る」の例文
・『彼は努力して社長の位まで昇りつめた』
「上る」と「登る」と「昇る」の違い
「上る」は「低い場所から高い場所に移動したり、注目されたりすること」という意味です。
「登る」は「ひときわ高くなっている場所に、自らの意思で移動して行くこと」という意味です。
「昇る」は「空間を移動して高い場所に達する様子」という意味です。
まとめ
今回は「上る」と「登る」と「昇る」について紹介しました。
「上る」は「高い場所に行く」、「登る」は「自ら高い場所に行く」、「昇る」は「空間の高い場所に達する」覚えておきましょう。