この記事では、「部材」と「部品」と「材料」の違いを分かりやすく説明していきます。
「部材」とは?
構造物を組み立てる部品を指しており家であれば柱、梁を構造部材として指し、電気部材であればコネクターや配線をカバーする管など、やはりひとつの完成品ではない部分を構成する部品を指します。
自動車部材であればバンパーなどを指すケースが見られますが、言葉としての利用頻度は部品のほうが全体に多くなっており、自動車であればバンパーを部品というケースのほうが多く見られます。
「部品」とは?
機構などの一部分を指す言葉で、英語でパーツとも言います。
機械部品、プラモデルの部品、電装部品など使用される範囲は非常に広いですが、料理の部品という使い方はしません。
「歌詞の部品」「ホームページの部品」など直接体積の存在しないものも部品として指すケースもあります。
建築部品などという言葉ではどちらかと言えば小さい単位のものを指す言葉となっていますが、主要部品という言葉にすると自動車で言えばドアやボンネットなども含まれ、かなりの大きさを占めるようになっています。
「材料」とは?
ものを作るときにもととするものとされ、証拠や題材のことを指したり、株価の変動の要因を指す使い方もあります。
「家の材料」、「お菓子の材料」、「コインの材料」など更に幅広い範囲を指す言葉となっていて、加工段階がかなり低いもの、原石や原木のようなものも材料と指す場合もあります。
「アイデアの材料」、「歌詞の材料」「スケジュールの材料」などこちらも体積のない概念や言葉のもととしての材料という考え方もあり、また、複数の材料からものを作り出すのが一般的ですが言葉としては区分されていません。
「部材」と「部品」と「材料」の違い
部材という言葉は構造物を構成する部品を指し、家であれば柱まで加工された木材を指します。
部品という言葉は機構の一部分を指す言葉で、家の窓であれば鍵の部分や取手の部分などを指し、窓全体を指すケースが多い部材よりやや小さめに捉えられることがあります。
ただし部品と部材の境界は業界用語的な区分もあり曖昧とも言えるでしょう。
プラモデルの部品とは言いますがプラモデルの部材という言葉は一般的にありません。
材料という言葉はものをつくるもととなる言葉で、車であれば鋼鉄やゴム、樹脂などを指し、家であれば木、ガラスとなります。
プラモデルの部品という言葉が一部分を指すのに対し、プラモデルの材料という言葉は原油や樹脂をイメージできるでしょう。
なお、材料という言葉には要因などの意味合いもあり、用途が広めになっています。
まとめ
「部材」と「部品」と「材料」では、もののもととなる意味を持ち、「材料」が家や工業製品、料理でも使える幅広い言葉で、「部材」と「部品」はものの一部分を表す言葉であるものの、部材のほうが構成物が多かったりサイズが大きい、または加工段階が進んでいるものを指し、部品はより小さな物、ネジ一本など、構成物の最小レベルまでを指します。