この記事では、「元妻」と「前妻」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
元妻と前妻の違い
「元妻」と「前妻」の大きな違いについてですが、「元妻」は離婚などを原因に夫婦間が解消された人物を「元妻」としますが、「前妻」は離婚でなく、奥様側が事故などで死亡することや離婚という段取りを踏むことなく一方的に夫婦間を終了させた場合、対象となる女性を「前妻」と呼び違いは離婚という方法を取ったかそうではないかです。
元妻と前妻の使い方の違い
「元妻」と「前妻」という言葉の使い方の違いですが、両者ともに奥さんであった人物に対して使用する言葉ですが、「離婚」という方法で別れた女性を「元妻」とし、それ以外の方法で夫婦ではいられなくなったものを「前妻」とするので違いは「離婚」は「元妻」でそれに該当しない別れ方をした元奥さんは「前妻」とするとよいでしょう。
元妻と前妻の英語表記の違い
「元妻」の英語表記はex-wife, former wifeがあります。
一方「前妻」はというと、ex-wifeがあげられ実は同じ意味を記します。
日本の場合、離婚した経験がある奥さんとなるのが特徴で「元妻」はいわばバツイチという意味合いになります。
元妻の意味
「元妻」は前の奥さんの意味で離婚する前の奥さんを指します。
「元妻」は離婚をした方を前提としているため、この場合、離婚していることが分かるのです。
元妻の使い方
「元妻」は離婚をしている女性に向けて使用する言葉なんですが、かなり失礼に当たる言葉で、言い換えることが可能です。
言い換える場合、「前妻」とすることで離婚以外の方法で別れたとすることができ、「離婚」という選択肢を取ったことをぼかすことができますがいずれにしろ「離婚」という方法を取って別れたのであれば「元妻」です。
元妻を使った例文
・『○○さんの元妻は元気そうだったよ』
この例文は○○さんの前の奥さんとお会いした人が奥さんは元気であるということを述べた分です。
対象としている人物は○○さんとその前の奥さんが対象で、○○さんの奥さんは離婚後も元気であるという例になります。
元妻の類語
「元妻」の類語には「元嫁」という言葉があり元々のお嫁さんだった人であるという言葉があります。
ここで勘違いをしてはいけないのが「元」は「現」という言葉ではないことで「現嫁」とした場合、現在のお嫁さんという言葉になり、元々の始まりの奥さんのことを指さなくなります。
元妻の対義語
「元妻」の対義語は、現在の奥さんを示す言葉になりますので「現嫁」があげられます。
間違って「元嫁」としないように気をつけなければいけませんので、「元嫁」とした場合、離婚している方になりますので注意です。
前妻の意味
「前妻」は離婚という手続き以外の方法で夫婦ではなくなったものです。
例えば病気で亡くなってしまったり、家族を続けることが難しくなるなど様々で離婚という選択を取らずに夫婦で亡くなった人をさします。
日本では、多くは故人の方を「前妻」と呼ぶことでこの世には存在しなくなった前の奥さんとすることが多いです。
前妻の使い方
「前妻」は、亡くなった前の奥さんのことを指すために用いる言葉であることが日本の場合においては多いです。
その為、「前妻」はすでにこの世にはおらず夫と会うことができない方を「前妻」と呼ぶことで前の奥さんだった故人を指すために使用します。
前妻を使った例文
・『あちらのお写真の女性が○○さんの前妻です』
この例は、写真を持ち出して○○さんの亡くなった奥さんを指している例です。
日本の場合、「前妻」は無くなってしまいこの世に存在しない前の奥さんであるという意味合いが強くこの場合写真を持ち出すことで前の奥さんがどのような人物だったかを教えているのです。
これを「元妻」とした場合、理由はどうあれ離婚を選択した奥さまですとなるため、かなり印象が変わり良い印象を持つかどうかは人それぞれです。
・『前妻と別れるのは仕方ない決断だった』
この例は、離婚という手法を用いず、奥さんだった方と別れたことを後悔しているという例です。
「前妻」は離婚以外の方法で別れた奥さんを指しますのでこの場合、離婚以外で別れたとします。
前妻の類語
「前妻」の類語には、「生前の妻」という言葉が類語に当たり、何らかが原因ですでにこの世にいなくなった前の奥さんを示す言葉が類語に当たります。
前妻の対義語
「前妻」対義語は「後妻」と記すことで再婚して得た人であるとすることが可能です。
この「前妻」という言葉の対になる言葉は後から結婚を試みて夫婦となった人物を指せば成立しますので「後妻」や「後添い」と記して後から結婚を試みて夫婦となった人物であるとすることで類語とすることができるのです。
まとめ
「元妻」と「前妻」の違いですが、日本の場合は、離婚という方法で別れた奥さんであるかどうかが異なる点です。
離婚という過程を踏まずに別れた方は「前妻」と呼び、日本の場合はすでに亡くなってしまった故人を指すことが多いです。
その為、離婚をした女性であるということを周囲に知らせてしまう「元妻」という表現はふさわしくないのではということで「前妻」という言葉を用いて離婚という家庭以外の選択で夫婦ではなくなったとすることもあるのですが、いずれにしろ離婚という選択肢を取っているのであればどんなに言い方を変えても「元妻」です。
逆に英語では、「元妻」も「前妻」も同じex-wifeという言葉で示すことができ、同じ奥さんだった人という一つのグループとして表現しています。
これは日本が離婚という物をマイナスであると強く考えているが故、「元妻」と「前妻」という二つの言葉が生まれ両者をうまく使い分けることで離婚をしたという事実をぼかしているということでもあります。
逆を言えば、海外では離婚歴という物はあまり周囲は気にしておらず、理由についてはあまり理由を詮索しないため、英語においても同じ意味合いで通る言葉を用いて前の奥さんだった人としているわけです。