「説明」と「報告」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「説明」と「報告」の違いビジネス・就職・転職

この記事では、「説明」「報告」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「説明」と「報告」の違い

「説明」「報告」は同じようなニュアンスを持つ言葉です。

どちらも誰かに物事を伝えるという意味を持っています。

しかし「説明」が(詳しくわかりやすく)ということを意味しているのに対し、「報告」は(義務を持って過去の出来事を伝える)ということを意味します。

生徒が先生に「このことについて説明してください」と言うことはあっても、「このことについて報告してください」と言うのは滅多にありません。

「説明」と「報告」の使い方の違い

「説明」「説明する」「説明を聞く」「説明を受ける」などの使い方があります。

「報告」「報告する」「報告を聞く」「報告を受ける」と同じような動詞を使います。

しかし「説明」が多くの場面で使えるのに対して、「報告」は使える範囲は狭くなります。

ほとんどやビジネスシーンや学術的関係で使用されることが多い言葉です。

また目上の人を敬う文化を持つ日本では、年少者が年配者に向かって「報告してください」と言うのは失礼にあたります。

丁寧語として「ご報告お願いします」と言うのもありますが、「報告する側」「報告される側」には上下関係があるのが一般的なので、目上の人や上司から何かを知らせてもらいたい場合には、「お知らせください」の方が適しています。

「説明」と「報告」の英語表記の違い

「説明」は英語表記にすると「explanation」「account」になります。

「報告」「report」「information」で表記します。

「説明」の意味

「説明」は(せつめい)と読みます。

「説」の漢字が持つ意味は「筋道をこまかく、第三者にわかるように述べる」です。

つまり「説明」は、ある物や事柄などについて相手が理解できるように詳しく話すことを意味しています。

「説明」は日常茶飯事に使われている言葉で、家庭内で親が子供に「どうなっているのか説明しなさい」や、会社で「今回の不祥事についての説明を求める」のようなセリフは誰でも耳にしたことがあります。

またテストでも「〇〇について100字以内で説明しなさい」と、この「説明」は頻繁に使用されています。

そのために「説明」と言う言葉を聞くと、緊張感を覚える人がいるのも事実です。

「説明」の使い方

「説明」「説明する」「説明を求める」「説明を受ける」などのかたちで使います。

「説明して」は場合によっては厳しい語感がある言葉なので、小さい子どもなどに「説明」を求める時には、柔らかいニュアンスがある「詳しく話してね」「わかるように話して」と言う方が適切でしょう。

「説明」を使った例文

・『どうしてこのような結果になったのか、詳しく説明してください』
・『〇〇さんは説明義務を怠ったために、部長からこっぴどく叱られたらしい』
・『今年の大学入試では説明問題がたくさん出たので、息子はかなり苦労したようです』
・『事情があり今は詳しく説明できませんが、そのうち全てを話します』

「説明」の類語

「説明」と似た意味を持つ言葉には「解説」があります。

他にも「論説」「説く」「言い聞かせる」などがあげられます。

「説明」の対義語

「説明」の対義語としてふさわしい言葉は見当たりません。

しかし「説明」「納得」と言う言葉は対として考えられるので、「納得」と言う言葉が「説明」の対極にあるとも言えます。

「報告」の意味

「報告」は(ほうこく)と読みます。

「報」の漢字には「むくいる」「知らせる」との意味が、「告」には「つげる」との意味があります。

このように「報告」は、ある物事を知らせるとの意味を持ちます。

ビジネスシーンや学術関係でよく耳にする言葉で「報告義務「報告書」「中間報告」などがその一例になります。

その一方でプライベートな会話では、あまり使用しない言葉です。

気のおけない間柄では「報告」ではなく「教える」「伝える」などの言葉を使って表現します。

友達同士では「その後どうなったのか報告して」ではなく「その後どうなったのか教えて」と言うのが一般的です。

「報告」の使い方

「報告」はかしこまった場面やビジネス、学術関係において使用されることが多い言葉です。

また「報告」はその言葉の中に義務というニュアンスも含まれています。

そのために目上の人に対して「ご報告お願いします」と言うのは考えものです。

この場合には「お教え願います」などの表現の方が適しています。

また「報告」と言うのは、原則としてそれまでに経験したことを伝えることであり、まだ経験していない未来のことに関しては「報告」することはできません。

「報告」を使った例文

・『〇〇さんは30ページにも及ぶ報告書を作成して提出したらしい』
・『提出してもらった報告書を読んでから、何をすべきか指示するので、それまで待っていてくれ』
・『そんなことは逐一報告しなくても大丈夫ですよ』
・『昨日は課長に業務終了の報告するのをうっかり忘れて帰宅してしまいました』

「報告」の類語

「報告」の類語には外来語の「レポート」があります。

若い人の間では「報告」よりこの「レポート」のほうが馴染み深いかもしれません。

また「報知」「告げる」「連絡」「報告」と同じような意味を持つ言葉です。

「報告」の対義語

「報告」の対義語には「聴聞」「聴取」があります。

ちなみに警察での「事情聴取」は、警察の人間が容疑者や目撃者からの「報告」を聞くことで、刑事ドラマによくあるシーンです。

まとめ

「説明」「報告」は第三者に何かを伝えることを意味する言葉です。

「説明」はあらゆるシーンで聞かれる言葉ですが、「報告」はビジネスや学術的な場面で使われることが多く、プライベートではあまり聞かれない言葉です。

このように「説明」「報告」のふたつの言葉の違いをきちんと理解した上で、正しい日本語を使えるようにしておきましょう。

特に社会人になれば「報告」と言う言葉に触れる機会は多くなるので、気をつけて使ってください。