この記事では、「宅急便」【たっきゅうびん】と「宅配便」【たくはいびん】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「宅急便」とは?意味
ヤマト運輸株式会社が扱っているのが「宅急便」【たっきゅうびん】であり、提供するサービスの一つになります。
この会社で扱う運送のサービス商標であり、番号は第3023793として登録している番号です。
認可されている商標であるため、ヤマトホールディングスのみでしか使えません。
「宅急便」で扱う60cmサイズであれば、装飾品や雑貨、服、食料品、日用品などさまざまな物を入れて送れるのが便利なところです。
このサービスを考え出した人物はヤマトの社長・小倉昌男であり、1970年代、一般家庭に小口の荷物を「急いでお届けする」というキャッチフレーズを立ち上げて配達することを提案した後、参入したのでした。
「宅配便」とは?意味
宅配事業全般を「宅配便」【たくはいびん】といい、三辺の合計が60cm、80cmと小さいサイズの荷物を扱っているのは小規模の運送業者や民間サービスが提供するものです。
歴史は古く、1927年までは荷物を受け取る個人の場合は郵便小包や鉄道で運ぶ方法しかなく、不便な思いをしていました。
そのようなとき、運送業者と鉄道省が手を組み、特別小口扱という配達サービスを展開します。
有名なところでは、グリーン宅配便を展開する三八五貨物が送り主から速やかに受取人へ荷物を配達したことにより、宅配の知名度を広めました。
「宅急便」と「宅配便」の違い
大手のヤマトホールディングスで扱われている「宅急便」は登録商標であり、荷物をトラックに載せて、宛先に問題なく配達するのが目的です。
そのため、日本郵便や福山通運など他社がこの言葉を使ったサービス名を使うことはできません。
その後、1976年に大和運輸が「宅配便」を始めた後、「宅急便」とサービス名を変えたのでした。
もう一方の「宅配便」は、このサービスを提供する総称として使われている言葉であり、クロネコヤマト以外の宅配会社でこの言葉を使われています。
佐川急便では飛脚宅配便という名のサービスを提供していますし、福山通運ではフクツー宅配便と各社で独自に考えているわけです。
「宅急便」よりも、「宅配便」の方が先にサービスを始めました。
まとめ
家に荷物を届けてくれる業者のサービスを2つご紹介しました。
一つは商品登録した会社のみが使える呼び方で、もう片方はサービスを展開する複数の業者の総称であると覚えておくといいでしょう。