「活躍」と「奮闘」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「活躍」と「奮闘」の違い生活・教育

この記事では、「活躍」「奮闘」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「活躍」と「奮闘」の違い

「活躍」「奮闘」の違いを説明してみます。

「活躍」は目に見えるほどの素晴らしい活動を表します。

「活躍している」と言うのは、成功していると同じような意味を持ちます。

「奮闘」というのは、それに対して、持てる力をすべてつぎ込んで頑張っている姿のことを意味します。

「奮闘している」と聞けば、ものすごく頑張っているというのを想像できます。


「活躍」と「奮闘」の使い方の違い

「活躍」は、成功している、目立っている、成果がはっきりと目に見えているのを褒める時に使う言葉です。

そのために「君の活躍は素晴らしい」と言いますが、「君の活躍は最低」など、悪い意味を持つ言葉と一緒には使いません。

また「奮闘」ですが、こちらの言葉は目標を目指して必死に努力することを表現する時に使う言葉です。

努力をポジティブに評価する時に使う言葉です。


「活躍」と「奮闘」の英語表記の違い

「活躍」は英語で「activ」「Works for/in」「play a part/role」 で表現できます。

「奮闘」を意味する英語には、「to run」hard struggle」「to fight」「strive」「exite onself」「battle」などがあります。

「活躍」の意味

「活躍」は(かつやく)と読みます。

意味は、目をみはるほどの素晴らしい活動を意味します。

「活躍中のアイドル歌手」「活躍が楽しみなスポーツ選手」「活躍できる場」など、日常的に使われる言葉です。

活躍するためには、自らの努力も必要ですが、持っている運や周囲の協力でも活躍することはできます。

つまり努力の有無より、成功しているかどうか結果を重視している言葉です。

ここが「活躍」「奮闘」の違いです。

「活躍」の使い方

「活躍」は、だれかを褒める時に使うことが多く、ほとんどが良い意味で使用される言葉です。

特にスポーツニュースなどでは、頻繁にこの「活躍」の言葉を耳にします。

また、「ご活躍をお祈りしております」など、かしこまった手紙の文章としても、よく目にします。

注意すべき点は、「活躍」と似ている言葉の「健闘」と使い分けることです。

「健闘」は、困難な状況下で奮闘しなくてはいけない時に使う言葉です。

「ご健闘をお祈りします」では、目的を果たせる可能性が低いことも意味します。

そのために、相手にそのような言葉をかけるのは、失礼に当たることもあります。

「活躍」を使った例文

・『〇〇さんは、今後の活躍が楽しみな選手です』
・『活躍の場を与えて下さいましてどうもありがとうございます』
・『私の弟は高校時代に、野球部でピッチャーとして活躍していました』
・『遠くから君の活躍を応援しているよ』

「活躍」の類語

「活躍」の類語には、「健闘」「本領発揮」「台頭」「快進撃」「頭角をあらわす」「表舞台に出る」「羽ばたく」などがあります。

「広い世界で活躍したいです」と将来の夢を語る人がいますが、これは「広い世界で羽ばたきたい」と同じ意味になります。

「活躍」の対義語

「活躍」の対義語としては、「不振」「休養」「静養」などがあります。

例えばスポーツで活躍している選手が、怪我をして表舞台に立てない時には、「〇〇選手は休養中です」「〇〇選手は静養中です」と言います。

また、試合には参加していても良い成績が残せない時、すなわち活躍できていない場合には、「〇〇選手は不調です」と表現します。

また「表舞台に出る」「羽ばたく」と反対の意味としては、「芽が出ない」「埋もれる」との表現方法があります。

「奮闘」の意味

「奮闘」は(ふんとう)と読みます。

意味は自分の持てる限りの力を振りしぼり、目的達成に向けて頑張ることです。

ビジネスシーン、スポーツの試合、受験などではよく耳にする言葉です。

日常的に「頑張る」という言葉はよく使われますが、「奮闘」「頑張る」よりもさらに努力を必要とする時に使われます。

「全力で立ち向かう」「髪の毛振り乱して頑張る」「なりふり構わず頑張る」などの表現も、奮闘と同じように、パワー全開で努力することを意味します。

これらの表現方法からは、尋常ではない努力の仕方がよく伝わってきます。

「奮闘」の使い方

「奮闘」は、できる限りの努力で目標に向かい、力一杯頑張ることを意味します。

目標に向かって全開のパワーで頑張っている人は、「ただ今奮闘中です」など口にします。

またブログ記事の題名などにも「子育て奮闘記」「東大合格破奮闘記」など、日々の努力を書いている人もたくさんいます。

このように「奮闘」は、努力というものが根底にあり、努力を美徳とする日本では、良い意味で使われることが多い言葉です。

「奮闘」を使った例文

・『今回の試合での佐藤さんのあの奮闘ぶりには、つくづく感心したよ』
・『長い時間奮闘した甲斐があり、ようやく美味しいパンが焼けるようになりました』
・『まだまだ未熟者なので、奮闘する日々が続いています』
・『そのプロジェクトに関しては、ただ今奮闘中です』

「奮闘」の類語

「奮闘」の類語には「健闘」「奔走」「力闘」「力戦」「闘争」「格闘」「あがく」「四苦八苦」などがあります。

なお「健闘」は、奮闘よりも厳しい状況下で努力することを意味します。

連勝続きの手ごわい相手との試合の前に「健闘を祈るよ」と声をかけるのが、その一例です。

「奮闘」の対義語

「奮闘」と相対する意味を持つ言葉は、「諦め」「くじける」「落ち込む」「萎える」「屈する」「落ち込む」などがあります。

どの言葉も、やる気がなくなって頑張れない状態を示します。

育児を頑張っていると「育児奮闘中」と言いますが、育児にやる気が起きずに意気消沈している時には「育児にくじける」「育児落ち込み中」と表現します。

まとめ

「活躍」「奮闘」は、似たような言葉だと」思われがちです。

しかし「活躍」は、成功や目標達成を意味するのに対し、「奮闘」は、目標に対しての頑張り方の姿勢を表しています。