自分が思う通りにふるまえれば気分は晴れるでしょう。
それを「気まま」と言いますか、それとも「わがまま」と言いますか。
この記事では、「気まま」と「わがまま」の違いを分かりやすく説明していきます。
「気まま」とは?
他人に気兼ねなどせず自分の思った通りに行動することです。
「わがまま」とは?
他人のことを考えず、自分の都合だけを考えて行動することです。
身勝手、自分勝手とも言います。
また、思う通りに贅沢する様子も意味します。
「気まま」と「わがまま」の違い
「気まま」と「わがまま」の違いを、分かりやすく解説します。
「気まま」と「わがまま」は、両方とも自分の考えや気持ちを優先して過ごすという意味では同じですが、それによってどのような影響を受けるかが違います。
「気まま」は他がしていないからしないなど、他人に同調したり気を遣ったりすることはしませんが、迷惑をかける行為でもありません。
何の束縛も受けず自分の思い通りに振る舞う様子です。
そのためその行為を責める言葉ではありません。
しかし、「わがまま」は他人の迷惑を顧みず、自分の考えや気持ちを押し通そうとする様子になり、性格が良くない印象を残す言葉になります。
「気まま」の例文
「気まま」の例文を紹介していきます。
・『猫のように寝たいときに寝て、甘えたいときに甘えるような、気ままな生活が羨ましいです』
動物など本能で動いているような生活も「気まま」と言います。
仕事があったり家事があったりすると、時間の制約があり、猫のような「気まま」に生活することは難しいでしょう。
「わがまま」とも言えますが、飼い主が迷惑しているように聞こえてしまいます。
・『老後は自由気ままに暮らしたいため、今頑張って貯金します』
「自由気まま」と使うことがあります。
働かない代わりに貯金し、お金に関して迷惑がかからないように考えているところから、「わがまま」には言い換えられません。
・『グループ活動中、彼は何の断りもなく他グループと行動するなど、勝手気まま過ぎて腹が立ちました』 「勝手気まま」と使う場合だけは他人に迷惑がかかる「わがまま」と同じ意味に変わります。
よって、「わがまま」とも言い換えられます。
「わがまま」の例文
「わがまま」の例文を紹介していきます。
・『彼はとてもわがままで、他人の意見は全て否定し、自分の意見だけ信じています』
他人の意見に対して一度も賛同せず、否定ばかりしている人は「わがまま」と言えるでしょう。
相手の気分を害し、迷惑しているため、「気まま」とは言えません。
・『子どもが欲しがるおやつを何でも与えていたらわがままになります』 毎日贅沢させていると癖になり、もらえないことに我慢ができなくなります。
迷惑はかけていなくても、自分の健康を考えられず自制ができない人も「わがまま」と言えるでしょう。
「気まま」には言い換えられません。
・『彼女は、頼まれたことをしたのに、ここまで文句を言うのはわがままだと彼に言いました』 してもらったことに対して感謝もなく、相手を下に見て指図する様子は「わがまま」と言えるでしょう。
「気まま」には言い換えられません。
まとめ
「気まま」と「わがまま」は両方とも自分の思い通りに行動するという意味ですが、他人にどう影響するかが違います。
「気まま」は、人に迷惑をかけていませんが、「わがまま」は人に迷惑をかけています。
「気まま」も「わがまま」も、自分がしたいことをする様子を言いますが、迷惑をかけているかが違います。
ストレスをためないように自由な時間は必要不可欠ですが、限度があります。
「気まま」ではなく「わがまま」になれば親しかった人も離れていきます。
そうならないように気を付けましょう。