この記事では、恋愛においての「情」と「愛情」の違いを分かりやすく説明していきます。
「情」とは?
物事に対して起きる心の働きのことをいいます。
人間としての心の動きのことや、男女間の愛情のことを指します。
恋愛において「情」というときは、長く付き合った恋人たちに流れる感情や、相手に対する思い入れについていうことが多くなります。
「情」は、「愛情」から「愛」を取った言葉になります。
よって、「彼女には情しか残っていない」など、あえて愛を付けない場合には、愛と呼べる感情は無くなってしまったことを表します。
「情」の使い方
情の付く言葉は多く、「友情」「愛情」「私情」「純情」など、様々な気持ちについて表す言葉があります。
そのため、「情」は、恋人同士が長く付き合うにつれ、当初の情熱は無くなり、友達のような関係になったときに使われることもありますし、執着心があるときに使うときもあります。
植物や動物などを世話しているうちに、だんだんと親しみが湧いてくることを「情が湧く」ということがあります。
そのような意味で、「情」を使うことが多いので、恋愛において「情」というときは、長く付き合った恋人に使うことが多くなります。
「情があるので別れられない」などと、使います。
「愛情」とは?
相手を自分にとってかけがえのない存在だと感じ、相手にもそう思って欲しいという本能的な気持ちのことを指します。
または、異性を恋い慕う気持ちのことです。
「愛」は、そのものを可愛がり、いくつしむ心のことなので、そのような心を相手に向けている状態になります。
「愛情」の使い方
「愛情を持って接する」「愛情に満ちた言葉」などと、使います。
愛する気持ちがある場合に使用する言葉です。
「情」と「愛情」の違い
「愛情」から「愛」を抜くと、「情」になります。
「情」は、心の動きのことなので、「人情」や「友情」なども情です。
恋人に対して「愛情」と「情」がある場合には、相手をかけがえのないものだと思い、情も湧いている状態になります。
しかし、相手に対して「愛」が無く、「情」しかない場合には、愛しいという気持ちや、かけがえのない相手だという気持ちが無くなっていることになります。
違いは、相手に対しての「愛」の有無です。
長く付き合ううちに、恋い慕う気持ちが目減りしてしまった場合や、相手に同情のみをしている場合、惰性で付き合っている場合などには「情」だけだといえます。
「情」の例文
・『結婚生活が長くなり、愛情は情に変わってしまいました』
・『情だけで繋がっている恋人たち』
・『夫が不倫していることが分かりましたが、情が残っているので別れられません』
「愛情」の例文
・『彼女の愛情表現がわかりにくい』
・『愛情のない結婚生活に耐えられず、不倫してしまいました』
・『彼は、食事を奢ってくれないので、私への愛情が少ない気がする』
まとめ
恋愛における「情」と「愛情」の違いは曖昧です。
恋人に対して、どちらの気持ちなのか分からなくなってしまったときには、少し離れてみるのもいいかもしれません。