「インシデント」と「アクシデント」の違いとは?分かりやすく解釈

「インシデント」と「アクシデント」の違い生活・教育

危機管理の話題になった時、必ず上がる言葉が「インシデント」です。

トラブルを示す「アクシデント」との違いはどんなところなのでしょう。

この記事では、「インシデント」「アクシデント」の違いを分かりやすく説明していきます。

「インシデント」とは?

「インシデント」は医療分野やビジネスシーンはもとよりモータースポーツやサッカーなどのスポーツでも使われる言葉で事故・失点には至らない事件・ミスの事を指します。

日常的に使われるのは医療分野で特に要介護者・介護現場用いられる事が多いと言えるでしょう。


「アクシデント」とは?

「アクシデント」は思いもよらない事件、出来事、災害などを指します。

「インシデント」から発展して大きな事故に繋がったものを「アクシデント」と呼びます。

「インシデント」以上に日本語として定着しており、様々なジャンルで口語として多々使われています。


「インシデント」と「アクシデント」の違い

「インシデント」はあくまでも事件であり、事故に発展しなかったものです。

また「アクシデント」はそこに至るまでに必ず「インシデント」の段階を経ている事を忘れてはいけません。

医療分野ではレベル化して分類しており、レベル2までを「インシデント」としています。

それ以上のレベル3からが「アクシデント」になります。

「インシデント」の例文

・『脳外科のゴッドハンドがアドリブを効かせてくれたおかげで「インシデント」で防げてなによりだ』 手術の際には間違った処置が取られそうになったものの執刀医の機敏な判断でリカバリーできたことで「インシデント」で留める事ができました。

分類基準レベル1に該当します。

・『強引な追い抜きをかけた後続の車により、車同士の接触が発生。順位に変動が起き、レース管制官は「インシデント」として審議を開始した』 モータースポーツが好きな方は「インシデント」が馴染みある言葉の方もいらっしゃると思います。

車同士が接触、レースコントロールで審議される案件を指します。

「アクシデント」の例文

・『脳外科のゴッドハンドが執刀したのに右と左を間違えて患者は植物状態ってアクシデントにも程があるだろう』 分類基準によると状況は「アクシデント」はレベル4Bを指すことになります。

「アクシデント」が死因となる場合はレベル5として扱われます。

・『強引な追い抜きをかけた後続の車により、車同士が接触、多くの車を巻き込んだアクシデントとなったため、レース管制官は赤旗の指示をだした』 カーレースで良く見る「アクシデント」を表した例文で「インシデント」の例文と比較するとその違いは一目瞭然だと言えるでしょう。

まとめ

基本的にどの使用シーンでも「インシデント」はミスや過失による事件で事故にならなかったものを指します。

一方の「アクシデント」はミスや過失によって発生した事件が事故にまで繋がったものを指すと言っていいでしょう。