「往訪」と「訪問」と「出張」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「往訪」と「訪問」と「出張」の違いとは?生活・教育

「往訪」「訪問」「出張」
どれも一見、似たような言葉に感じますが違いはあるのでしょうか?

この記事では、「往訪」「訪問」「出張」の意味や違いについて分かりやすく説明していきます。

「往訪(おうほう)」の意味とは?

「往訪」とは、「こちらから誰かを訪ねること」を意味する言葉です。

「こちらから」とあるように、「往訪」の主語は「自分」になります。

したがって、「自分が相手の元へ往訪する」という表現はされても、「相手が自分の元へ往訪する」という表現はされません。


「往訪」の対義語

「往訪」の対義語は「来訪(らいほう)」です。

「来訪」「往訪」とは逆に、「誰かが自分の元へ訪ねてくること」を意味する言葉です。

したがって、「来訪」の主語も「自分」ではなく「相手」となります。


「往訪」を使った例文

・『明日の15時ごろに、取引先へ往訪する予定だ』
・『昔馴染みの家に往訪するために、服を新調した』
・『あらかじめ連絡をしてから、相手の元へ往訪するのが良い』
・『研修で本社へ往訪してきたが、得るものがとても多かった』

「訪問(ほうもん)」の意味とは?

「訪問」とは、「人を訪ねること」を意味する言葉です。

「訪問」も先述した「往訪」と同じく、「自分が相手の元へ訪れる」場合に用いられますが、一般的には「往訪」よりも「訪問」という表現のほうが多く使用されています。

「訪問」を使った例文

・『来月ごろに親戚の家を訪問しようと思う』
・『こちらの突然の訪問に、両親は驚きつつも喜んでいた』
・『インターン制度を利用して、会社訪問をしてきた』
・『訪問販売先のお客様に対して、上手く商品説明ができたと思う』

「出張(しゅっちょう)」の意味とは?

「出張」とは、「仕事など業務上で、普段の勤務地とは別の場所に出向すること」を意味する言葉です。

一般的には、普段の勤務地から1日以上離れる場合は「出張」とし、普段の勤務地から離れる時間が数時間の場合は「外出」として区別されています。

「出張」という言葉は、「戦や仕事で他の場所へ赴き、陣を敷くこと」を意味する「でばる」、もしくは「ではる」「出張る」という漢字が当てられ、それを音読みにして「出張(しゅっちょう)」となりました。

「出張」を使った例文

・『仕事のため地方へ出張することになった』
・『長期の海外出張になりそうなので、支度を万全にしておく』
・『出張先で、現地でしか味わえない貴重な経験をたくさんしてきた』
・『出張手当の支給に関して、会社に相談する』

まとめ

「往訪」とは、「こちらから誰かを訪ねること」を意味する言葉です。

「訪問」とは、「人を訪ねること」を意味する言葉です。

「出張」とは、「仕事など業務上で、もともとの勤務地とは別の場所に出向すること」を意味する言葉です。

「往訪」「訪問」も同じ意味になりますが、「訪問」のほうが一般的に使用されている例が多いです。