混同しやすい表現として「議決」と「決議」があります。
2つの言葉はそれぞれ何を意味しどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「議決」と「決議」の違いを解説します。
「議決」とは?
「議決」とは、「話し合いによって決めること」を意味する言葉です。
「議決」の使い方
「議決」の「議」には人が大勢集まって話し合うという意味があります。
人が大勢集まって話し合うのは特定の目的について議論を交わしながら内容を煮詰めて最終的に決定するためであり、どのような方法であるかにかかわらず最終的には何事かの決定事項をまとめて話し合いが終了します。
話し合いで物事を決定することを意味する言葉が「議決」です。
より正確に表現すると「議決」とは「意思確認を通じて話し合い全体の意思を統一し決定すること」を意味します。
基本的に動詞として用いられる言葉であり試合で意地を取りまとめ全体意見を決めることを「議決する」と表現します。
「決議」とは?
「決議」とは、「話し合いによって決められた内容」を意味する言葉です。
「決議」の使い方
話し合いで全体の意志を確認し取り決められた内容そのものを指します。
例えば会議で話し合って「来年の売上目標を1億円に設定する」という内容が合意形成された場合は売上目標1億円という内容そのものが「決議」です。
「議決」と「決議」の違い
「議決」と「決議」はどちらも話し合いによる決定に関する言葉ですが話し合いによって決定する行為を表す動詞が「議決」、話し合いによって決定された内容を表す名詞が「決議」という違いで区別されます。
会議で何らかの内容を決めることを「会議で決議を議決する」と表現します。
まとめ
「議決」と「決議」は動詞と名詞の違いで区別されますが日本語には名詞を動詞化するという使い方があり、本来は名詞である「決議」を「決議する」と動詞として使うこともあるので「議決」と「決議」の違いはあまり厳密なものではありません。
本来の意味を理解した上で状況に応じて使い分けてください。