「貴女」と「貴方」の違いとは?分かりやすく解釈

「貴女」と「貴方」の違いとは?分かりやすく解釈言葉の違い【2語】

「貴女」「貴方」はどちらも「あなた」と読む言葉ですが、2つの言葉はどのような違いで使い分けられているのでしょうか。

今回は、「貴女」「貴方」の違いを解説します。

「貴女」とは?

「貴女」とは、「女性に対して用いる二人称の人称代名詞」です。


「貴女」の使い方

人の名前を直接示す代わりに使われる言葉のことを人称代名詞と言います。

自分のことを表す一人称の人称代名詞としては私や俺などがありますが、相手のことを表す2二人称の人称代名詞にもさまざまな種類があります。

相手の立場や相手との関係性によって使い分けられる二人称の人称代名詞のうち女性に対する敬意表現として使われるのが「貴女」です。

本来は身分の高い高貴な女性そのものを表す言葉でしたが現在は女性一般に対する敬意表現として使われています。


「貴方」とは?

「貴方」とは、「相手に敬意を込めて使う二人称の人称代名詞」です。

「貴方」の使い方

相手のことを直接名指しする代わりに使われる人称代名詞の中には敬意を込めた表現が存在します。

相手に対する敬意表現として使う二人称の人称代名詞のひとつが「貴方」です。

人称代名詞は相手の立場や相手との関係性によっていろいろな種類が使い分けられ相手によってふさわしい表現とふさわしくない表現が存在します。

「貴方」は相手に対する敬意を込めた表現としては万能で性別に関わらず広く使えます。

「貴女」と「貴方」の違い

「貴女」「貴方」の違いは「性別」です。

「貴女」は女性相手にのみ使えるのに対し、「貴方」は男女問わず全ての相手に対して使えるという違いがあります。

「貴女」とは逆に男性のみに使える敬意を含んだ二人称の人称代名詞として「貴男」という表現も存在します。

「貴女」「貴男」の両方の要素を兼ね備え男女問わずどちらでも使える言葉が「貴方」です。

まとめ

「貴女」「貴方」に加え「貴男」の3つはどれも同じ「あなた」という読みなので話し言葉としては違いが無く書き言葉として区別されます。

相手の性別を考慮してふさわしい表現を使いましょう。