「気密容器」と「密閉容器」の違いとは?分かりやすく解釈

「気密容器」と「密閉容器」の違いとは?分かりやすく解釈違い

薬品の保存や運搬に用いる容器として「気密容器」「密閉容器」かあります。

2つの容器は具体的に何が違うのでしょうか。

今回は、「気密容器」「密閉容器」の違いを解説します。

「気密容器」とは?

「気密容器」とは、「液状の異物の侵入を防げる容器」を指す言葉です。


「気密容器」の使い方

薬品を入れておく容器は内部の薬品が他の物質とふれて反応を起こしたりしないように厳重に封じられるものを使用します。

このような容器は封印能力によって区別されそれぞれ異なる名称で呼ばれます。

封印容器のうち「固形および液状の異物が侵入せず中に入れた薬品の損失や風解、潮解や蒸発を防げる容器」「気密容器」です。

「気密容器」は水分の影響を防ぎたいものを入れておくための容で、内部への水分の浸入を防ぎ水による薬品変質や潮解を防止します。


「密閉容器」とは?

「密閉容器」とは、「固形の異物の侵入を防ぐ容器」です。

「密閉容器」の使い方

固形の異物が入らないよう密閉構造になっている容器を指します。

小さな欠片や糸くずのような異物の侵入を防ぐのに使う一般的な容器で、中に入れたものに対する外部からの物理的な影響を防ぐ目的で使います。

「気密容器」と「密閉容器」の違い

「気密容器」「密閉容器」の違いは「水分の侵入を防げるか」です。

「気密容器」は固形の異物だけでなく水をはじめとする液状の異物の侵入を防ぐのに対し、「密閉容器」が防げるのは固形の異物だけで水分の侵入は防げません。

「気密容器」「密閉容器」に液状の異物の侵入を防げる機能を加えた上位互換の容器に当たり、「気密容器」「密閉容器」の代わりに使っても問題ありませんが「密閉容器」は水分が浸入してしまうため「気密容器」の代わりにはなりません。

まとめ

「気密容器」「密閉容器」は封印能力の違いで区別されます。

中に入れるものの種類によって使い分けられるので使用目的にふさわしい性能を持った容器を選びましょう。

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