ものをなくすことを表す言葉には「無くなる」や「喪失」があります。
この記事では、「無くなる」と「喪失」の違いを分かりやすく説明していきます。
「無くなる」とは?
「無くなる」とは「無い」を動詞化したものであり、以前まで存在していたものがない状態になることを表す言葉です。
「無くなる」は自分の行為が原因のものやそれ以外の出来事や行動が原因となるものも存在します。
自分の行為が原因でない状態になることは「無くす」と書きます。
「無くなる」の同音異義語には「亡くなる」があり、こちらは人が死ぬことを婉曲的な表現で表す時に使う言葉です。
「喪失」とは?
「喪失」とは失うことを表す言葉であり、こちらは具体的なものよりも抽象的なものに対して使うのが特徴です。
「喪失」は抽象的な心や感情、気持ちなどを失うことに対して使うことも可能であり、多くはこれに伴って悲しみの感情や寂しさが生まれます。
「心神喪失」とは裁判用語として使われる言葉であり、精神障害によって正常な判断が不可能な状態を表す時に使います。
「無くなる」と「喪失」の違い
「無くなる」はものや存在がない状態になることを表す言葉です。
「無くなる」は自分以外の原因や自然現象でも発生します。
「喪失」は抽象的なものを失うことを表す言葉であり、これによって悲しみや寂しさが生まれるものも存在します。
「無くなる」の例文
・『お金が無くなるのは本当に早いものであり、もう少し出費を減らしたいと思っています』
・『水がもうすぐ無くなるので、ウォーターサーバーの会社に連絡しました』
「喪失」の例文
・『彼は失恋してしまったことから大きな喪失感を抱き続けています』
・『心神喪失と判断された裁判例をいくつか調べています』
まとめ
「無くなる」はものや存在、気持ちなどがない状態になることを表す言葉であり、様々な場面で使われています。
「喪失」は抽象的なものが失われることを表す言葉です。