この記事では、「家族」と「家庭」と「世帯」の違いを分かりやすく説明していきます。
「家族」とは?
「家族」は「かぞく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「夫婦と血縁関係者により構成された、共同生活の単位」という意味で、夫婦と子供など、血縁関係にある集団のことを言います。
2つ目は「法律用語で、家主以外の構成員」という意味で、その家に住んでいる、家主以外の者のことを言います。
上記に共通するのは「生活を共にしている者」という意味です。
「家族」の使い方
「家族」は名詞・形容動詞として「家族だ・である」と使われたり、形容詞として「家族の」と使われたり、副詞として「家族に」と使われたりします。
基本的に、共同生活している血縁関係者に対して使われますが、中にはペットや長く一緒に住んでいる他人も「家族の一員」と言うこともあります。
「家族」の例文
・『我が家では愛犬も家族の一員として大切にされている』
「家庭」とは?
「家庭」は「かてい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「夫婦や親子など、血縁関係が生活を共にしている集団」という意味で、「家族」と同じ意味です。
2つ目は「夫婦や親子などが生活している場で起きる様々なこと」という意味で、家の中で起きること全般を言います。
上記に共通するのは「家の中のこと」という意味です。
「家庭」の使い方
「家庭」は名詞として動詞を伴い「家庭を持つ・持った」と使われたり、「家庭訪問」「家庭菜園」などと使われます。
基本的に、共同生活している血縁関係者や、その関係の中で起きるものごと全般に対して使われる言葉です。
「家庭」の例文
・『名簿は各家庭に一冊配る様にします』
「世帯」とは?
「世帯」は「せたい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「住居・生計を同じくする者の集まり」という意味で、血縁関係者以外でも生計を同じくしている者が含まれます。
2つ目は「独立して生計を立てること」という意味で、一つの家として独立することを言います。
3つ目は「生活に必要な家屋や家具」という意味で、家に関わる財産のことを言います。
上記に共通するのは「生計を共にする」という意味です。
「世帯」の使い方
「世帯」は名詞として動詞を伴い「世帯を持つ・持った」と使われたり、「世帯年収」「世帯分離」などと使われたりします。
基本的に、生計を共にしている集まりの単位に使われる言葉です。
「世帯」の例文
・『都会では若者の独身世帯が増えてきた』
「家族」と「家庭」と「世帯」の違い
「家族」は「共同生活している血縁関係者により構成された集まり」という意味です。
「家庭」は「共同生活している血縁関係者」「その関係の中で起きるものごと全般」という意味です」
「世帯」は「生計を共にしている集まりの単位」という意味です。
まとめ
今回は「家族」と「家庭」と「世帯」について紹介しました。
「家族」は「血縁関係の集まり」、「家庭」は「家の中でのこと全般」、「世帯」は「生計を共にしている単位」と覚えておきましょう。