「端々」と「節々」の違いとは?分かりやすく解釈

「端々」と「節々」の違い生活・教育

この記事では、「端々」「節々」の違いを分かりやすく説明していきます。

「端々」とは?

「端々」は、読み方によって言葉の意味が変わります。

「つまづま」と読むと、物事のはしばしという意味になります。

ものごとの、あちらこちらの隅という意味です。

「はしばし」と読んだときには、2つの意味があります。

1つめは、ものごとのあちらこちらの部分です。

「言葉の端々に悪意を感じる」のような使い方をします。

この場合、言葉のあちらこちらに悪意を含むものがあるという意味になります。

言葉すべてに悪意があるのではなく、ある部分は悪意がなさそうだけれど、ある部分では悪意を感じられることです。

もう一つの意味は、あちらこちらの場所、中央から離れた部分の場所です。

1つめの意味に似ているのですが、1つめの意味は「物事の部分」、2つめの意味は「場所」についてを指しています。


「端々」の使い方

「はしばし」と読むことが多く、この意味で使用されています。

「言葉の端々」「会話の端々」という使われ方がよくされます。

あまり仲がよくない人と話をしていると、会話のあちらこちらでトゲを感じることがあります。

その「あちらこちらの部分」のことを指して使用する言葉です。


「節々」とは?

「節々」は読み方によって意味が変わります。

「せつせつ」と読むと、おりおり、たびたびという意味になります。

その時その時、しばしばという意味です。

「ふしぶし」と読むときには、4つの意味があります。

1つめは、竹や糸などの盛り上がった部分です。

竹は筒の中が空洞になっていますが、ところどころ空洞ではない部分があります。

その部分は、外から見て少し盛り上がっています。

この部分のことを「節々」は指しています。

2つめは、体のあちこちの関節のことです。

関節は、骨と骨のつなぎ目の部分で、膝・肘・手首などにあります。

動かすことができる部分です。

この部分のことを「節々」といいます。

「あちこち」なので、一つの部分ではなく、複数の関節を指しています。

3つめの意味は、いくつかの箇所です。

いくつかの問題になっている場所という意味です 4つめは、その時その時です。

「節々」の使い方

関節のことを指して使用するときは、「体の節々が痛む」という使い方がよくされます。

この言葉を言いながら、膝や肘などを押さえる仕草をすることがあり、その押さえている部分が「節々」です。

「端々」と「節々」の違い

2つの言葉は、「あちこち」という意味が似ています。

「端々」は物事や場所のあちこちのこと、「節々」は竹や糸、関節、箇所のあちこちのことを指しています。

何の「あちこち」なのかという点に違いがあります。

「端々」の例文

・『行動の端々から子どもっぽさがうかがえる』
・『チャレンジ精神が端々から感じられる』
・『しぐさの端々に異国を感じる』

「節々」の例文

・『人生の節々で助けられた』
・『節々の痛みを我慢しないで』
・『疑問に思うところは節々にある』

まとめ

あちこち、という意味が似ている2つの言葉ですが、何についてのあちこちなのか、という点に違いがあります。