この記事では、「明朗」【めいろう】と「陽気」【ようき】と「朗らか」【ほがらか】の違いを分かりやすく説明していきます。
「明朗」とは?
物事の内容をはっきり具体的に表すという意味がある「明朗」は、何事にもこだわりを持たず、考えるそのさまを言い表します。
わだかまりもなく、さっぱりしていて明るく物事に取り掛かり、的確な結果が出せる人を褒めるときに使われている言葉です。
使い方としては「明朗な人で信頼できる」「明朗活発」と褒める意味で使われています。
人の性格を表す「明朗な人」は真面目であり、作業にとりかかるときは間違ったことはしないよう手順通りにやり、偽ることがありません。
そんな「明朗」の対義語には「鬱々快快」【うつうつおうおう】があり、不安で気分が優れない状態であり、不満に包まれる人のさまを言い表します。
「陽気」とは?
春らしい暖かな季節であることを「陽気」と言い、新芽が芽吹き、様々な命が誕生する季節という意味があります。
元々は中国の易学からきている言葉であり、陽の気なさまを表します。
目の前で命が誕生するさまや、活動するさまを「陽気」とも言い、いかにこれから生きようとする素晴らしい光景を表すわけです。
他にも「陽気な人」と言い、明るさがあり、前向きで周囲を笑わせる楽しさがある人なのか伝えます。
この言葉の対義語は「陰気」で、暗く、陰湿さがある人の性格を表します。
「朗らか」とは?
明るく、楽しさがあるさまという意味がある「朗らか」は、「朗らかな人」「朗らかな表情」など、穏やかな笑顔を見せる人のさまに対して使う言葉です。
まるで晴れた空のようにポカポカした日差しが心地よく、包まれる人は気持ちが穏やかになります。
そんな人は周囲とも「朗らか」な笑顔で和み、楽しい気持ちになるのです。
くよくよといつまでも悩まず、しっかりした話し方で人と話せるところも素晴らしいと周囲を笑顔にします。
そんな朗らかな人は「月が明るい様子」が由来で、その輝きで地面や人を照らすさまが心を癒します。
「明朗」と「陽気」と「朗らか」の違い
「明朗」と「陽気」と「朗らか」の違いを、分かりやすく解説します。
的確な判断と行動する者は問題なく仕事ができる者と表すのが「明朗」で、「陽気」はまるで生命が誕生するかのような息吹を感じさせるさまを言い表し、「朗らか」は活動する自然や動物の姿を表す言葉です。
「朗らか」はポカポカと暖かみがある日差しを表し、明るく照らすような素敵さがある光を意味する違いがあります。
職場では「明朗会計」と言うように、偽りなく、正確に計算しますし、「陽気」はその場の雰囲気がとてもにぎやかで楽しいさまを表し、「朗らか」は人の性格を表すときに用いる言葉との違いも見られます。
まとめ
素晴らしい人の態度や行為であるときは「明朗」を、周囲を明るい気持ちにする素敵な性格である人には「陽気」や「朗らか」を使えば、職場や学校でも相手に対して気の利いた褒め言葉となりますので、相手によってどれを使えばより適したものになるか選び、使ってみるといいでしょう。