「交代」と「交替」の違いとは?分かりやすく解釈

「交代」と「交替」の違い生活・教育

「交代」「交替」はどちらも「こうたい」と読む言葉ですが、意味合いが異なるといわれているため注意が必要です。

この記事では、「交代」「交替」の違いを分かりやすく説明していきます。

「交代」とは?

「交代」「場所や役目などを他の人に代わること」「場所や役目などを入れ代えること」といった意味を持つ言葉です。

「交代」「交」には「交じり合う」「入れまじる」「交際する」などの意味があり、「代」には「代わり」「特定の地位についている期間」「人の生涯」といった意味があります。


「交替」とは?

「交替」「仕事や場所などを他の人と代わること」「お互いに代わり合うこと」などの意味を持ち合わせた言葉です。

「交替」「交」は上記と同じく「交じり合う」「交際する」といった意味があり、「替」には「交換する」「代理」などの意味があります。


「交代」と「交替」の違い

「交代」「交替」は読み方が同じで、いずれも「役目などを他の誰かと代わること」「入れ替わること」といった意味を含みますが、細かな意味合いに違いがあると考えられています。

「交代」「一度限りで役割が次の人に代わる」という意味が強く、「前の人が担っていた役目や場所などを次の人が引き継ぐ」場面で使用されるケースが多くみられます。

一方、「交替」「その役割を何度も代わり合うこと」という意味合いがあり、「役目が代わることが繰り返される」状況で用いられる場合が多いとされています。

ただし、両者にはっきりとした意味の違いはないという見解もあるため、上記で紹介した違いも参考にしながら必要に応じてフレキシブルに使い分けることが必要といえます。

「交代」の例文

「交代」「前の人が担った役目や場所を代わること」という意味合いがあり、「交代する回数がその場の一度限り」である場面で使用されることが多い言葉とされています。

使われ方の例としては、「交代する」「選手交代」「世代交代」などがあります。

・『任期満了にともなって理事を交代する』
・『10年間チームを指導してくれた監督が交代することになった』
・『終了時間まであと5分を切ったが、いまだに選手交代のカードを使い切っていない』
・『若い選手たちが躍進し、世代交代を実感した』

「交替」の例文

「交替」「ある特定の役目や位置などを何度も代わり合うこと」といった意味合いがあるとされ、ローテーションでお互いの仕事を勤める際などを中心に使用されています。

用法の例としては、「交替する」「交替勤務」「交替で~する」などがあります。

・『身内に不幸があったため、Aさんにシフトを交替してもらった』
・『交替勤務の形態には、主に二交替制と三交替制の2種類がある』
・『子どもの熱が下がらないので、家族が交替で看病した』
・『友人と同じ会社に勤め、交替で業務を担当している』

まとめ

辞書などによっては「交代」「交替」が同じ意味の言葉として扱われている場合もありますが、「代わり合う回数」によって使い分けされる場合があることを押さえておきましょう。

両者の意味合いや使い方を学んで、言葉についての知識を深めてください。