「決壊」と「氾濫」と「崩壊」の違いとは?分かりやすく解釈

「決壊」と「氾濫」と「崩壊」の違い生活・教育

この記事では、「決壊」「氾濫」「崩壊」の違いを分かりやすく説明していきます。

「決壊」とは?

「決壊」は、貯水を目的にした構造物の一部か全部が壊れることです。

例を挙げますと、「ダムの決壊」は、貯水エリアの一部かすべてが壊れて機能しなくなったという意味で、貯めていたものがあふれるが故、「ダムの決壊」が起きた場合は逃げるように周囲に促します。

また、「決壊」は、厳重に守りを固めた構造物などに欠陥があり、その欠陥から内部に侵入者を許した場合も「決壊」と呼びます。

つまり、「決壊」は建物関連が機能を果たさなくなるという意味で使用します。


「氾濫」とは?

「氾濫」は、溢れるという言意味で何があふれるかについては何があふれたかを述べることで意味を成します。

例を挙げますと「水が氾濫」や、「疫病が氾濫」という言葉は一つ目は水があふれることで、2つ目は病気があふれて蔓延するという意味になるのです。

なお、あふれるものは目で見える必要性はなく、情報など目に見えないものでも構いません。


「崩壊」とは

「崩壊」は、崩れ落ちることで、何が崩れるかは崩れるものが何であるかを述べれば成立します。

たとえば、「ビルが崩壊」「品位が崩壊」のように気品のような風格ですら壊れ落ちると表現する場合、「崩壊」という言葉を使用します。

「決壊」と「氾濫」と「崩壊」の違い

3者の違いは、壊れてしまうという点においては、「氾濫」だけが仲間はずれで「氾濫」は壊れることではなく、溢れることです。

そのため違いを述べるとすれば、「決壊」「崩壊」に着目し、両者の違いは跡形が残っているか否かです。

「決壊」は実は機能しなくなるというだけで一応形はそれなりに残っていますが、「崩壊」は崩れ落ちており跡形はありません。

よって、「崩壊」のほうが壊れたという表現の中では形も残ってません。

まとめ

「決壊」については、実は全壊というわけではないこともあり修繕が可能な場合も多いのですが、「崩壊」となりますと形が全く分からないので立て直しという処置をとる方が多いです。

「氾濫」の場合は、ただ単にあふれているというだけで、貯水池であれば、貯水池から水があふれているだけで貯水池自体は損傷してませんので機能を一応保てます。

そのうえで、「病気の氾濫」についてはこれは疫病が広がるという意味なのであまり良い意味ではないですし、「情報の氾濫」においてもおそらく情報の流出を防がないと問題の解決にはならないでしょう。

よってこの3者の意味で壊れてしまうということを一番強く述べているのが、「崩壊」でよく、「顔面崩壊」という言葉がありますが、あれは実はかなり失礼な言い方で元の顔がわからない位に顔がつぶれているか跡形もない顔になっているという意味になるので「顔面崩壊」という言葉は封印するに値するとても失礼な言葉です。

まだ、「顔面決壊」という風に言う方がまだ修繕ができると言えるので、顔がとんでもないことになっていると表現する「決壊」の方がマイルドでしょう。