この記事では、「研修医」と「レジデント」と「フェロー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「研修医」とは?
医学部を卒業、医師国家試験に合格して医師免許を取得し、医学部や歯学部に附属する大学病院、または厚生労働大臣指定の臨床研修施設、へき地や離島の診療所、中小病院臨床研修協力施設で実地の臨床研修を受けている医師を指します。
待遇の悪さが問題とされ、アルバイトを平衡しないと生活出来ないという例すらありましたが、待遇の問題などに端を発する裁判では、研修医は、教育的な側面があるとはいえ、病院の開設者のために患者の医療行為に従事することもあり、労働基準法に定める労働者にあたると判断がくだされており、労働者としての側面があると考えるのが現在の考え方です。
医師臨床研修制度という制度があり、研修医は自分の志望する診療科以外にもあらゆるかで研修を行う決まりとなっていて幅広い能力を持つことが期待されていますが、病院の過酷な勤務状況とその偏りによって外科系では手術を行うケースすらあり、研修の域を離れている現実もあります。
「レジデント」とは?
研修医と全く同じ意味で日本では使われている言葉で、2年間の初期臨床研修を経て3年目より研修医、レジデントではなくなります。
初期臨床研修を経てシニアレジデントとなるという使い方もあり、シニアレジデントは後期臨床研修医を指しています。
研修医を募集というケースで「研修医」という言葉を使わず、「レジデント」募集というケースも見られます。
なお、医師ではなく薬剤師レジデントという制度もあります。
「フェロー」とは
大学の特別研究員。
特別研究費を支給される大学院生という意味や、学術団体の特別会員という意味があります。
例えば電気学会の会員制度では、10年間以上電気学会の正員として在籍している電気・電子・情報通信とその関連分野の技術者、科学者、教育、技術管理者等で上級会員の中から選出する特別会員的な立ち位置として指定されています。
医療関係では「研修医」の3年目以降の呼び名となっており「修練医」、「専攻医」が「フェロー」と同じ意味合いで使われています。
クリニカル・フェローと医療専門と明記して呼ぶケースもあります。
研修医ではなくフェロー募集という病院もあります。
「研修医」と「レジデント」と「フェロー」の違い
「研修医」と「レジデント」は意味合いとしては全く同じで、3年目以降の研修医を「フェロー」、「クリニカル・フェロー」と呼ぶケースがあります。
役割としては全て研修医の延長線上にあり、経験を経たことで仕事の範囲が広がることもあります。
まとめ
「研修医」と「レジデント」と「フェロー」は研修医というものがどんな仕事かがわかっていればレジデントとフェローは呼び名、キャリアの違いと判断することも可能ではあります。
いずれも経過の名称でいずれは医師になるという目標の途中と言えるでしょう。