「レストア」と「オーバーホール」の違いとは?分かりやすく解釈

「レストア」と「オーバーホール」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「レストア」「オーバーホール」の違いを分かりやすく説明していきます。

「レストア」とは?

古くなった機械を修復する、再生すると言った意味合いの言葉で、新たに取り寄せた交換部品を使う、同じ程度の年代の部品を用意して動く部分をうまく集めるという再生の仕方や、エンジンやモーターなどを載せ替えるなどというケースもありえます。

クラシックカーを電気自動車にレストアするという変則的なケースもあります。

クラシックカーのレストアなど、車で主に使われる言葉で、鉄道車両ではあまり使われず(概念としては展示された蒸気機関車を再び走れるようにすることが近く、ひとつの路線で運行を終えた後、別会社で使われるケースはややレストアまではしないことが多くニュアンスが異なります。)、オーディオ機器やゲーム機、プラモデルなどの修復という使い方もします。

古いものが対象ということが多い言葉ではありますが、物損的な故障ではなく、耐用年数的な故障に対する再生のイメージが強いとも言えるでしょう。


「オーバーホール」とは?

分解洗浄して再び動くようにする、元の性能を発揮できるようにするという意味の言葉で、時計やエンジン、機械に対して使われる言葉です。

車検もオーバーホールの範疇とみなすケースもあり、鉄道車両なども定期的な検査がオーバーホールにあたるといえるでしょう。

オーバーホールの際に故障が発見された場合は修理に至りますが、修理を前提とした行為がオーバーホールではなく、分解洗浄が基本的な目的と言えます。

そのためオーバーホールで故障が発覚して部品の取り寄せに時間がかかるというケースもありえます。

レストアはプラモデルでも行われますが、オーバーホールはまず行われないと見ていいでしょう。

鉄道模型やラジコンなど通電しモーター駆動するミニチュアはオーバーホールをすることがありえます。


「レストア」と「オーバーホール」の違い

「レストア」「オーバーホール」の違いを、分かりやすく解説します。

レストアは再生修理という意味、オーバーホールは分解洗浄という行為になっていて、規模自体はレストアのほうが大規模で、オーバーホールはパッキンなど経年劣化する部品以外は交換しないで済むケースもあります。

レストアは大規模な場合同型の機械を複数用意して動く部品を寄せ集めて再生するということもあります。

時計は基本的にオーバーホール、車はオーバーホールまたはレストア、鉄道車両なもオーバーホールとレストアが行われるケースがありますが、鉄道車両はオーバーホールが定期的に行われ、車は車検がオーバーホールに近いと言えます。

車と鉄道車両のレストアは文化財的なものを動かすという意義のために行います。

まとめ

レストアとオーバーホールはオーバーホールのほうが行いやすく、ひとつのものに回数行うのもオーバーホールです。

レストアは再生のため部品などが多く必要になることもあります。