普段何気なく使用している外来語「トライ」と「チャレンジ」ですが、違いや使い分けはあるのでしょうか?
この記事では、「トライ」と「チャレンジ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「トライ」とは?
「トライ」とは、主に「試してみる」や「挑戦する」という意味を指し、英単語の“try”に由来する外来語です。
元となった英単語“try”には動詞と名詞の用法があり、以下の意味を含んでいます。
・動詞・・・「やってみる」、「努力する」、「試しにやってみる」など。
・名詞・・・「試み」、「努力」など。
ちなみに、“try”は古いフランス語の「ふるいにかける」という意味の言葉に由来しています。
「チャレンジ」とは?
「チャレンジ」とは、主に「挑戦する」や「挑む」という意味を指し、英単語の“challenge”に由来する外来語です。
元となった英単語“challenge”にも動詞と名詞の用法があり、以下の意味を含んでいます。
・動詞・・・「挑戦する」、「挑む」、「要求する」、「促す」など。
・名詞・・・「挑戦」、「努力」、「仕事」、「問題」、「異議申し立て」など。
ちなみに、“challenge”は「中傷」を意味するラテン語に由来しています。
「トライ」と「チャレンジ」の違い
「トライ」も「チャレンジ」も一般的には「挑戦する」などの意味で使われています。
それぞれの語源である“try”と“challenge”も主に「挑戦すること」に関係する意味を指しているため、一見すると同じような言葉に感じます。
しかし、英語圏ではニュアンスに微妙な違いがあり、“try”には、主に「試しにやってみる」や「新しいことを試してみる」というニュアンスが含まれています。
対して、“challenge”には、「定めた目標に向かって挑戦する」や「課題や問題の解決に挑む」、「誰かと競い合う」というニュアンスが含まれています。
話を日本に戻しますが、先述したように外来語としての「トライ」と「チャレンジ」はいずれも「挑戦する」に近い意味で用いられ、英語圏のように細かい使い分けはされていないようです。
「トライ」の例文
・『今年は何か新しいことにトライしてみたい』
・『最も恐れるべきは、失敗することではなく、失敗を恐れてトライしないことだ』
「チャレンジ」の例文
・『自分を磨くために、あえて困難な課題にチャレンジすることにした』
・『彼は学生時代に運動部だったこともあって、チャレンジ精神が豊富だ』
まとめ
「トライ」と「チャレンジ」はいずれも「挑戦する」という意味で使われている外来語でした。
外来語としては両者に細かい使い分けなどはないようですが、実は本場英語圏ではニュアンスに微妙な違いがあります。
“try”は主に「試しにやってみる」や「新しいことを試してみる」という意味合いを含み、“challenge”は主に「目標に向かって挑戦する」や「課題や問題の解決に挑む」という意味合いが含まれます。