この記事では、「トラディショナル」と「クラシック」の違いを分かりやすく説明していきます。
「トラディショナル」とは?
「トラディショナル」とは伝統的という意味のカタカナ語です。
古くて旧式なものという意味で使われることもありますが、古くから今まで伝わり続けられているものに対して使われることが多い言葉と言えます。
例えば俳句や能に将棋などは日本の「トラディショナル」な文化と言えるでしょう。
また各国の民謡を色濃く残した楽曲はジャンルとして「トラディショナル」と呼ばれますし、民族衣装も衣服のジャンルとして「トラディショナル」と呼ばれます。
世間一般にまで定着していなくても伝統的なものや因習的なものとして現在まで続いているものが「トラディショナル」です。
「クラシック」とは?
「クラシック」とは古典的という意味のカタカナ語です。
今日まで続いている伝統的なものも「クラシック」と呼ばれることもありますが、当時から今に至るまで様々な派生や新しい流派が生まれた中で、歴史がある古き良きものが「クラシック」と呼ばれます。
芸術的には時代を超えて良いものとされる作品が単純に「クラシック」と分類され、音楽の「クラシック」のように実際は生まれた年代も形式も全く違うのに、一纏めにする形で「クラシック」と扱われることも多いです。
また英語をカタカナ表記にしたカタカナ語なので、機会としては比較的稀ですが伝統的という意味以外でも英語の意味通りに使われることがあります。
「クラシック」は古いだけでなく古い上で今でも良いものに対して使われる言葉なので、英語としても昔の名作や傑作という意味があり漫画や数十年前の名曲をカタカナ語で「クラシック」と呼ぶこともあるでしょう。
「トラディショナル」と「クラシック」の違い
「トラディショナル」と「クラシック」の違いを、分かりやすく解説します。
国や民族に伝統として残っているようなものや要素を表す言葉が「トラディショナル」で、古典と呼ぶに値するほど昔のものだけれど今でも良いものを指す言葉が「クラシック」です。
「トラディショナル」には良いものというニュアンスはありませんが、「クラシック」は古き良きという意味で使われるので結果として良いものというニュアンスが含まれます。
また「トラディショナル」は古くから伝統として残ったものなので生まれた時代もわからないほど昔のものも多いでしょう。
しかし「クラシック」は百年程度の伝統と言うにはやや短い程度の昔の物に対しても使われることがあり、「トラディショナル」と比べるとやや歴史が浅いものも中にはあります。
まとめ
「トラディショナル」は伝統になるだけあって長く支持されていることから、「クラシック」は古き良きというものを指す言葉であることから、どちらも古い作品でありなおかつ魅力的なものであるので違いがわからない人も多いでしょう。
国や民族的な特色を色濃く残しているなら「トラディショナル」、文化として時代的な特色が色濃く残っているなら「クラシック」と考えると、言葉としての区別が付きやすくなるはずです。