「ニーズ」と「需要」の違いとは?分かりやすく解釈

「ニーズ」と「需要」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「ニーズ」「需要」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ニーズ」とは?

「ニーズ」とは不満や欠乏から生まれる潜在的な欲求です。

英語のNeedsをカタカナ語にしたもので意味も英語と同じで必要としているものという意味を持ちます。

例えばお腹が空いている人は空腹という欠乏から食べ物が欲しいと思うでしょう。

その食べ物が欲しいという気持ちが「ニーズ」にあたります。

またそこから踏み込んで和食が食べたいフレンチの気分ラーメンに決まりなどの「ニーズ」を具体的にした欲求は、「ニーズ」とは別物扱いすることもあれば「ニーズ」に含まれることもあります。

「ニーズ」は当然食べ物だけに生まれるものではなく、長期的か短期的科を問わず現状の物足りなさからそれを解決するための何かが欲しいという気持ちが「ニーズ」です。


「需要」とは?

「需要」とはそれの対価を払ってでも欲しいという購買力を伴った「ニーズ」です。

「ニーズ」にもあったらいいな程度の弱いものもあればすぐにでも欲しいという強いものもあります。

そして不満を解消できるならお金を払うという購買意欲のラインを超えた強さの「ニーズ」「需要」です。

商売は自分が提供できる品やサービスを用意し、お金を払ってでも必要としている「需要」を持っている客に対して宣伝し提供することと言えます。

また強い「ニーズ」がありそれにお金を払っても構わないと思っていても、実際にいくらまでお金を出せるかはケースバイケースで違うので、価格が高くなればそこまで払うほどではないという人も増えて「需要」も減るでしょう。


「ニーズ」と「需要」の違い

「ニーズ」「需要」の違いを、分かりやすく解説します。

こういったものが欲しいという企業や個人が感じている必要性が「ニーズ」で、対価を払ってもこういうものが欲しいという強い欲求が「需要」です。

「ニーズ」には欲しいけどお金を払ってまでは欲しくないというものも含まれますが、「需要」は対価を払ってでも欲しいという欲求なので必ず購買力を伴っています。

また「ニーズ」は欲求の先が手に入れられるほど安くても手が届かないほど高くても欲しいという欲求はあるので、対象の価格に左右されることはありません。

ですが「需要」の場合は対価が払えないほど高く購入を諦めた場合その人にとっての「需要」はなくなるので、「需要」と価格は密接な関係にありますし価格に左右されることも多いでしょう。

まとめ

こういうものが欲しいという欲求全般が「ニーズ」であり、その中でも当事者が対価を払うつもりもある強いものが「需要」と言えます。

求めるものの値段が高いか安いかは「ニーズ」とはほとんど無関係ですが、「需要」は値段に大きく左右され商売的には「ニーズ」よりも「需要」を掴むことの方が重要です。

なのでビジネスにおいてはそれに対して顧客はどれだけお金を払うつもりになれるかを考える必要があります。