この記事では、「ヘボン式」と「非ヘボン式」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ヘボン式」とは?
「ヘボン式」とは、日本語表記をローマ字表記にするときに用いられる表記法の1つです。
「ヘボン式」は日本国内外で最も広く利用されており、幕末期に訪日した医師「ジェームス・カーティス・ヘボン」により考案されたことから、この名称で呼ばれています。
「ヘボン式」による表記法の主な特徴は以下になります。
・B、M、Pの前に来る「ん」は「N」ではなく、「M」を用います。
例として、本間(ほんま)はHOMMA、寛平(かんぺい)はKAMPEIという表記になります。
・長音に「O」や「U」を用いません。
例として、佐藤(さとう)はSATO、優太(ゆうた)はYUTAという表記になります。
・促音(小さいつのこと)は子音を重ねて表記します。
例として、服部(はっとり)はHATTORI、鳥取(とっとり)はTOTTORIになります。
また、「チ」、「チャ」、「チュ」、「チョ」の前には「T」を置いて、発地(ほっち)=HOTCHIというように表記します。
「非ヘボン式」とは?
「非ヘボン式」とは、ローマ字表記をラテン文字表記にするときに用いられる表記法の1つです。
先述した「ヘボン式」以外の表記法であり、例として、長音に「O」や「U」を用いるのが特徴です。
「ヘボン式」と「非ヘボン式」の違い
「ヘボン式」と「非ヘボン式」はいずれも日本語表記をローマ字表記にするときに用いられる表記法です。
例として、大野(おおの)を「ヘボン式」で表記するとONOになりますが、「非ヘボン式」で表記するとOONOやOHNOになります。
佐藤(さとう)を「ヘボン式」で表記するとSATOになりますが、「非ヘボン式」で表記するとSATOUやSATOHになります。
まとめ
「ヘボン式」は日本語表記をローマ字表記にするときに用いられる表記法のことであり、その「ヘボン式」の様式以外の表記法が「非ヘボン式」ということでした。