この記事では、「消波ブロック」と「テトラポッド」の違いを分かりやすく説明していきます。
「消波ブロック」とは?
消波ブロックは、しょうはぶろっくという読み方をする言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、波の力を分散させるといった意味の消波の文字に、セメント等で造られた四角い建築材料や塊といった意味があるブロックの文字を加える事で誕生した言葉となっています。
以上の事から消波ブロックは、消波を目的に海岸等に設置されるコンクリート製のブロックを表すのです。
「消波ブロック」の言葉の使い方
消波ブロックは、海岸や河川といった場所の水制や護岸等を目的に設置されるコンクリートブロックに使われる言葉となっています。
特に海岸では押し寄せる波のエネルギーが強いため、海岸が浸食されて行く事が多いです。
消波ブロックは、そんな波のエネルギーを減衰させ浸食を防止させる目的で設置されています。
なのでそういった目的で置かれたコンクリート製のブロックに対して、この消波ブロックという言葉が使用されているのです。
「テトラポッド」とは?
テトラポッドは、てとらぽっどという読み方をすべき言葉となっています。
文字で書かれたこの言葉を見れば分かる事ですが、数の4や正四面体といった意味を持っているテトラの文字に、容器等の意味を有するポッドの文字を付け足す事で成立した言葉です。
だからこそテトラポッドは、円錐状で4本の脚から成るコンクリートブロックや消波ブロックの商標名を示します。
「テトラポッド」の言葉の使い方
テトラポッドは、株式会社不動テトラ社が商標登録を行い、販売している消波ブロックの事であり、要は商品名として用いられている言葉です。
ですが元々消波ブロックの事を英語でtetrapodと呼んでいる事もあって、日本でも消波ブロック全般を表する言葉として、このテトラポッドという言葉が使われる事が珍しくありません。
「消波ブロック」と「テトラポッド」の違い
消波ブロックとテトラポッドの文字表記を並べて見比べてみると、共通している文字が少なく大半が違う文字で表現されている言葉である事に気付くはずです。
所がこの2つはどちらも、海岸や川岸に設置されている物という点がややこしい所だったりします。
消波ブロックは、波の消波を目的に、海外等に設置されるコンクリート製のブロックを表す言葉です。
一方のテトラポッドは、株式会社不動テトラ社が販売している消波ブロックを示す言葉であり、放射状に4本脚が伸びた形状をしているのが特徴となっています。
まとめ
2つの言葉はどちらも、川岸や海岸といった場所に設置される物です。
ですが使用されている文字の大半が違う事から、表す意味にも相違点を発見する事が出来ます。
ちなみに消波ブロックは、押し寄せる波のエネルギーの消波を目的に、海岸等の場所に置かれるコンクリートで造られたブロックに対して使用される言葉です。
対するテトラポッドは、株式会社不動テトラが商標登録し販売している、消波ブロックを示す言葉として用いられています。
とはいえ国内で最も多く見掛けるタイプの消波ブロックであるため、消波ブロック全般を示す言葉としても使われているのです。