「承認欲求」と「自己愛」の違いとは?分かりやすく解釈

「承認欲求」と「自己愛」の違い生活・教育

この記事では、「承認欲求」【しょうにんよっきゅう】と「自己愛」【じこあい】の違いを分かりやすく説明していきます。

「承認欲求」とは?

人から自分の良さや悪い部分も含めて認めて欲しいと思う気持ちを「承認欲求」【しょうにんよっきゅう】と言い、自分のすべてを拒否せず、受け入れて欲しいと思う心理が強く働いている状態を指します。

認められることで人に自分がこのように優れている、能力がある者だと認識するわけです。

人から認められることで自分は類まれな魅力がある、優れた能力を持つ価値がある人間だと感じることで仕事を頑張ったり、恋愛を楽しめる人間に成長していきます。


「自己愛」とは?

恋人や親友よりも自分に陶酔するよう愛してやまないことを「自己愛」【じこあい】と言います。

恋愛感情にも似た愛情を込めて自分に惚れることで周囲の人に目を向けられなくなってしまう状態に陥いるところがあり、人を寄せ付けません。

自分のことが誰よりも好きであるため、人の愛情は鬱陶しいと感じてしまい、素直に受け入れません。

己を一番愛しているのは自分であると思う「自己愛」が強い人は己の考えや生き方、見た目など自分が最も愛している部分に陶酔し、強い愛情を表すわけです。


「承認欲求」と「自己愛」の違い

「承認欲求」「自己愛」の違いを、分かりやすく解説します。

自分ではうまく自己承認できないため他人に認めてもらおうと頼るのが「承認欲求」と言います。

他人よりも自分の方が上であることを認めて欲しい、対等な位置にいる、下に見られたくないなど3つの種類があります。

この「承認欲求」が強すぎると、地位や権力、金銭的なことばかり考えるようになり、人間関係がうまく築けなかったり、自己中心で人に迷惑をかけてしまう人になってしまいます。

もう一方の「自己愛」は、内面から容姿、考えにいたるまで深く愛し、惚れてしまう状態を指す言葉であり、ときに愛情を持って近づいてくる人から身を守るように逃げ出してしまう行動を見せるほど自分が大事であるという意味の違いがあります。

「承認欲求」の例文

・『親からの愛情が不足している子供は大人になると承認欲求が強くなってしまう』
子供の頃に親から愛情を十分に注がれないと、その反動で大人になってから「承認欲求」が強くなる傾向が見られます。

・『自分にひどい劣等感がある人はうまく自己承認ができないため、他人からの承認欲求に頼ってしまう』
劣等感があったり、情緒不安定な人は自分を承認する能力が足りないため、人に認められることで満足するわけです。

「自己愛」の例文

・『自分への信頼と誇りが人よりも強いのが自己愛である』
「自己愛」が強い人は、誰よりも自分を信頼しきっているところが強い愛情につながるところなのです。

・『客観的に自分を把握する能力が高いのが自己愛者に見られるところだ』
ありのままの自分を素直に受け入れて、愛せるのが自己愛者に見られる特徴でもあります。

まとめ

自分という存在をしっかり認めてもらいたいと思う気持ちが「承認欲求」であり、「自己愛」は自分を愛しすぎて、人の愛情を受け付けない人という意味があり、どちらも自分に焦点を当てた言葉と覚えておくといいでしょう。