この記事では、「明細」と「精細」と「精講」の違いを分かりやすく説明していきます。
似ている言葉を区別していきましょう。
「明細」とは?
明細とは、たわいもない部分まで詳しいこと。
細かい点まで、明らかにしている様子です。
大ざっぱではないもの、小さな点まで行き届いている状況が明細になります。
そもそも明細は「細かいパーツまで明らかにする」と言い表します。
誰が見てもすぐに理解できる状態にしてあること。
分かりにくさを省いたものが明細です。
そのため資金や用途を分かりやすく書いた文書を「明細書」と呼んでいます。
支払い明細書や請求明細書、ご利用明細書などがその一例です。
「精細」とは?
精細とは、くっきりはっきりしているもの。
細かいディテールまで、丁寧に作り込んでいる様子をあらわしています。
きめ細かい画質や優れたシステムを伝えるときに利用されています。
もともと精細の「精」には「入念に仕事をおこなう」という訳があります。
複雑に思える作業も、気合を入れておこなうこと、努力して出来たものが「精細」になります。
反対に調子が悪く見えるものに対しては「精細さを欠く」といいます。
生き生きとしていて、色鮮やかなものが「精細」です。
「精講」とは
精講とは、詳しく解説すること。
ベーシックな問題に対する考え方を、分かりやすく示したものです。
おもに中学や高校の「問題集のタイトル」に使われています。
問題と答えに加えて、さらにプラスアルファの解説文が載っている、丁寧な問題集です。
精講の「精」には、詳しいという訳があります。
そして講とは「講じる」こと。
「講じる」とは学問について論じて、聞かせる様子をあらわした言葉です。
独学で勉強を進めていると、誰かのアドバイスを参考にしたくなることもあります。
実力を上げるための解説書、参考書が「精講」です。
「明細」と「精細」と「精講」の違い
・明細は金額、精細は画像、精講は問題集
いずれも「細かい造り」にまつわる熟語です。
線引きがとても難しく思えますが、ひとつずつ理解していくと簡単に覚えられます。
まず「明細」は「ボーナスの明細」や「レシートの明細」のように、お金にまつわるシーンで使います。
そして「精細」は「高精細の画像」や「精細なデータ」のように、おもに映像や画像をあらわすシーンで使います。
きめ細かく美しい質感を伝えた言葉です。
そして精講は、問題集のタイトルに利用される言葉。
「標準問題精講」のように、長い解説を付け加えた問題集を指します。
それぞれ見た目は似ていますが、使われるシーンが異なっています。
まとめ
「明細」と「精細」と「精講」の違いを分かりやすくお伝えしました。
いずれも事細かな状況を、伝えた言葉です。
明細とは、細かい金額まで分かりやすく示したもの。
精細は優れた画像や画質につかいます。
また精講はより丁寧な注釈を加えた、参考書や問題集につかう表現です。
知識の底上げをしていきましょう。