「霰」と「雹」の違いとは?分かりやすく解釈

「霰」と「雹」の違い専門用語・業界用語

空から降ってくる「霰」「雹」

「霰」「雹」は何がどう違うのか。

この記事では、「霰」「雹」の違いを分かりやすく説明していきます。

「霰」とは?

「霰」「あられ」と読みます。

「今日は霰が降ったね」などといった会話でもよく耳にする「霰」

では、「霰」とは、どのようなものを指すのでしょうか。

「霰」は雲から降ってくる氷の粒のことを指します。

また、氷の粒が地面に落ちる天気のことも「霰」と言います。

そして、その氷の粒の大きさに注意が必要で直径5㎜未満の氷の粒を「霰」と言います。

気温が0度の時に発生することが多く色は白色・不透明となります。


「雹」とは?

「雹」「ひょう」と読みます。

「今日は雹が降ったね」などといった会話でもよく耳にする「雹」

では、「雹」とは、どのようなものを指すのでしょうか。

「雹」は雲から降ってくる氷の粒のことを指します。

また、氷の粒が地面に落ちる天気のことも「雹」と言います。

そして、その氷の粒の大きさに注意が必要で直径5㎜以上の氷の塊を「雹」と言います。

5㎜以上の氷の塊であれば、それはすべて「雹」となります。

実際、1917年には埼玉県熊谷市で約29. 6㎝、重さ3. 4㎏の「雹」が降った記録があります。

生まれたての赤ちゃんほどの重さのある「雹」が空から降ってきたのです。

それは、もう、脅威でしかありません。

「雹」は夏だけではなく5月や6月といった時期にも発生しやすく、日本海側では冬でも積乱雲が発生することがあるため「雹」が降ることがあります。


「霰」と「雹」の違い

「霰」「雹」は同じメカニズムで作られるといった共通点があります。

「霰」「雹」も積乱雲の中で作られ、小さな氷の粒に水や別の氷の粒などがくっつき成長したものが空から降ってくるものとなります。

発達した積乱雲の中で作られるといった共通点があり、どちらも初めは小さな氷の結晶です。

そんな結晶が激しい積乱雲の中で混ざり合い、どんどん成長した結果が「霰」「雹」なのです。

「霰」「雹」の違いは大きさの違いだけです。

「霰」は直径5㎜未満のものを指し「雹」は直径5㎜以上のものを指します。

実際、見た目の大きさだけで「霰」「雹」は区別されるのです。

それ以外、成分や降る場所、気候の違いなどは一切ありません。

大きくなればなるほど危険なものとなる「霰」「雹」

5㎜未満の「霰」の場合でも時速36㎞もの速さで空から落下します。

10㎜程度の「霰」で時速50㎞、50㎜の「霰」で時速115㎞、70㎜の「霰」にもなれば時速140㎞といった速さで落下してきます。

これほどの大きさになると車が破損するといった被害も報告されるほどです。

まとめ

以上が「霰」「雹」の違いです。

積乱雲の中で作られ、空から降ってくる氷の粒といった共通点がある「霰」「雹」ですが、この2つの言葉は大きさによって区別されています。

そのポイントは5㎜という数字です。

5㎜未満は「霰」

5㎜以上は「雹」

この違いのみとなります。