この記事では、「占拠」と「占領」の違いを分かりやすく説明していきます。
「占拠」とは?
「占拠」は「せんきょ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある場所に居座って他人を寄せ付けないこと」という意味で、ある場所を自分のものの様に囲い込むことです。
2つ目は「ある場所を支配すること」という意味で、下で紹介する「占領」とほぼ同じ意味ですが、「占拠」の場合は「居座る」というニュアンスが強くなります。
「占拠」の言葉の使い方
「占拠」は名詞として「占拠する・した」「占拠される・された」と使われます。
「占」は「しめる」とも読み、「物や場所を自分ものにする」という意味、「拠」は「よりどころ」とも読み、「何かをするための足場とする」「たてこもる」という意味です。
「その場所を自分が何かする為の足場としてたてこもる」という意味で使われます。
「占領」とは?
「占領」は「せんりょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「一定の場所を独り占めすること」という意味で、共有の場所を一人で囲い込むことです。
2つ目は「他国の領土を、武力により自国の支配下に置くこと」という意味で、他国の領土に攻め入り、武力で圧倒して思い通りにすることです。
「占領」の言葉の使い方
「占領」は名詞として「占領する・した」「占領される・された」と使われます。
「占」は「物や場所を自分のものにする」という意味、「領」は「中心になって取り仕切る」から転じて「自分のものとして所有し支配する」という意味です。
「物や場所を自分の所有として支配する」という意味で使われます。
「占拠」と「占領」の違い
「占拠」は「その場所を自分が何かする為の足場としてたてこもること」です。
「占領」は「物や場所を自分の所有として支配すること」です。
「占拠」の例文
「占拠」の例文は以下の通りです。
・『いじめっ子がすべり台を占拠する』
・『ホームレスが橋下を占拠する』
・『花見のべスポジを占拠する』
・『強盗が空き家に占拠する』
「占領」の例文
「占領」の例文は以下の通りです。
・『父親にテレビを占領される』
・『職場の冷蔵庫を女性に占領される』
・『相手国の首都を占領する』
・『海賊が島を占領する』
まとめ
今回は「占拠」と「占領」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。