「イラスト」と「絵画」の違いとは?分かりやすく解釈

「イラスト」と「絵画」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「イラスト」「絵画」の違いを分かりやすく説明していきます。

「イラスト」とは?

「イラスト」とは主にデフォルメされて対象物を描いた絵を指す言葉です。

モデルとなるものを決めてそれの特徴を把握しその特徴を強調して描かれているので、写実性は低いですが何を描いたかはわかりやすくなっています。

またものの造形を輪郭線で表現しているのも「イラスト」の特徴と言えるでしょう。

他には人から依頼されて描いたものであり、画家本人が自己表現として描いた物ではない作品を「イラスト」と定義することもあります。


「絵画」とは?

「絵画」とは造形美術の一つとして描かれた絵を指します。

モデルを微細な部分まで忠実に描いた写実的なものもあれば、特徴から見た印象を描いたもの、モデルも特になく自己の内面を表現するためのものなど様々です。

芸術性もなく好きに描き殴ったものも「絵画」と言えますが、一般的には芸術作品として描かれるものだけを区別する言葉として使われています。


「イラスト」と「絵画」の違い

「イラスト」「絵画」の違いを、分かりやすく解説します。

モデルをある程度簡略化した形で描かれた絵が「イラスト」で、美術作品として描かれた絵が「絵画」です。

「イラスト」は特徴を捉えた簡略化をしているので何を描いたのか理解しやすいですが、「絵画」は何をどう表現するかが画家によって千差万別なので、絵の上手い画家でも説明されなければ何を描いたか理解できない作品も少なからずあります。

また「イラスト」は輪郭線によって物の造形がはっきりと描かれますが、「絵画」は輪郭線を書かずに造形を描写します。

まとめ

「イラスト」は身近に見かけることも多い娯楽的なもので「絵画」は高尚な絵とみなす人もいますし、実際そう言った側面もあります。

ですが「イラスト」でも芸術作品として作られたものもあれば、画家が自分の娯楽として描いた「絵画」もあるので必ずしも「絵画」が高尚とも限らず、手法による違いと考えるのが無難でしょう。