「樽」と「桶」の違いとは?分かりやすく解釈

「樽」と「桶」の違いとは?専門用語・業界用語

この記事では、「樽」「桶」の違いを分かりやすく説明していきます。

「樽」とは?

「樽」とは液体を長期保存及び運搬するために使われる木製の容器です。

長期間液体を入れ続けていても中身が減らないように徹底的に密閉され一滴も中の液体が漏れないように作られています。

側面と底面は固定されていますが蓋は後から開けしめできるようになっていることもあり、中の液体を使うときにだけ開けそれ以外は蓋をして密閉することも可能です。

液体を運搬したいときのために一時的に入れておくだけの物ではなく、酒や発酵調味料を作るために材料を入れておき内部で発酵や熟成させるためにも使われます。


「桶」とは?

「桶」とは液体を汲むために使われる木製の容器です。

側面と底面だけが木の板で作られており蓋になるようなものはなく開いている上面から液体が入るように掬って水を汲みます。

「桶」も液体を汲み入れる物なのですぐに液体が漏れ出ないようには作られていますが、あくまでも一時的に入れておくための容器であり長期間液体が入ったままにすることは想定していないものも少なくありません。

そのため長時間液体を入れっぱなしにしていると少しずつ液体が滲み出してきてしまうものもあります。


「樽」と「桶」の違い

「樽」「桶」の違いを、分かりやすく解説します。

液体を長期間保存したり運搬するために使われる容器が「樽」で液体を一時的に入れるための容器が「桶」です。

「樽」には蓋があり付け外しして使えますが「桶」には元から蓋がないものも少なくありません。

「樽」は何ヶ月や何年何十年と液体を保存できるように徹底して水が滲み出しすらしないようつくられますが、「桶」は長時間そのままにしておくと滲み出してくるものもあります。

まとめ

どちらも液体を入れるための木製容器ですが入れる目的と期間が違います。

「樽」は長期保存と運搬のために水密性が徹底していますが、「桶」は一時的に入れておくだけなのでそこまで水密性を徹底して高めていないものも多いでしょう。