この記事では、「ナラティブ」と「ストーリー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ナラティブ」とは?
「ナラティブ」は英語の「narrative」が日本語化した言葉で、の意味は以下の通りです。
1つ目は「物語風に語ること」という意味で、あることを人に伝える時の語り口のことです。
2つ目は「事実や経験に基づく物語」という意味で、人があることを伝える為に対話している様に話すことです。
3つ目は「文学作品の語り部分」という意味で、作品中の会話部分に対して、内容を説明する語り部分のことです。
4つ目は「朗読による物語文学」という意味で、人に読み聞かせる物語文学のことです。
上記に共通するのは「人が話術により語る」という意味です。
「narrative」は動詞「narrate」の形容詞形・名詞形で、人を表す接尾辞「-or」が付いた「narrator」は「ナレーター」と日本語でもよく使われます。
「ナラティブ」の使い方
「ナラティブ」は日本語の場合、名詞・形容動詞として「ナラティブだ・である」「ナラティブ・アプローチ」などと使わたり、形容詞として「ナラティブな説明」などと使われたり、副詞として「ナラティブに語る」基本的に、ものごとを物語風に語ることや、物語を朗読することに使われる言葉です。
「ストーリー」とは?
「ストーリー」は「story」が日本語化した言葉で、意味は以下の通りです。
1つ目は「~についての物語」という意味で、童話や昔話など、ある人物が主人公となって繰り広げられる物語のことです。
2つ目は「伝説や言い伝え」という意味で、ある人やものごとの始まりや成り行きなどを語り伝えた李、書き記したものです。
3つ目は「短編小説」という意味で、本編で一冊に満たない短い小説のことです。
4つ目は「物語の筋、あらすじ」という意味で、物語の流れのことです。
5つ目は「身の上話や噂など」という意味で、世間一般で話されている内容のことです。
上記に共通するのは「ある話の流れ」という意味です。
「ストーリー」の使い方
「ストーリー」は名詞として「ストーリーを語る・語った」「ストーリー展開」「複雑なストーリー」などと使われます。
基本的に、ある主人公の活躍を記した物語のことや、短編小説、身の上話や噂、物語のあらすじなど幅広く使われる言葉です。
「ナラティブ」と「ストーリー」の違い
「ナラティブ」は「ものごとを物語風に語ること」「物語を朗読すること」という意味です。
「ストーリー」は「ある主人公の活躍を記した物語」「短編小説」「身の上話や噂」「物語のあらすじ」という意味です。
「ナラティブ」の例文
・『これはナラティブな物語だ』
・『戦争体験をナラティブに語る』
・『ミーティングで意見を言いやすい様にナラティブ方式にする』
・『研修で仕事の内容をナラティブに語る』
「ストーリー」の例文
・『この話には更に複雑なストーリーがある』
・『推理小説はストーリー展開に意外性が求められる』
・『このアニメはストーリー構成がしっかりできている』
・『このアルバムには共通のストーリー性がある』
まとめ
今回は「ナラティブ」と「ストーリー」について紹介しました。
「ナラティブ」は「物語風に語ること」、「ストーリー」は「物語や小説」と覚えておきましょう。