寺社で行う祈祷として「厄除け」と「方位除け」があります。
この2つは何が違うのでしょうか。
今回は、「厄除け」と「方位除け」の違いを解説します。
「厄除け」とは?
「厄除け」とは、「厄年に降りかかるとされる厄をはらうための祈祷」のことです。
「厄除け」の使い方
人の一生には他と比べて特に厄が降りかかりやすく不幸な出来事が起きやすいとされる年齢があります。
厄が降りかかりやすい年齢のことをする「厄年」といい、厄年に降りかかる厄をはらい不幸を阻止するために寺社で祈祷してもらう儀式が「厄除け」です。
男性は25歳、42歳、61歳で女性は19歳、33歳、37歳が厄年とされています。
「方位除け」とは?
「方位除け」とは、「九星星回りにおける厄をはらうための祈願」もしくは「特定の方角にまつわる厄をはらうための祈願」のことです。
「方位除け」の使い方
産まれによって定められた宿命を星の動きから見通す易学を「九星気学」といいます。
九星気学の星回りでは自身の星が凶方に位置する特定の年齢で運勢が下降し不幸に見舞われやすくなるとされています。
九星気学の星回りにおける不幸の訪れをはらうために行う儀式が「方位除け」です。
その他にも引っ越しや旅行など特定の方位にまつわる厄を防ぐための祈祷も「方位除け」と呼ばれます。
「厄除け」と「方位除け」の違い
「厄除け」と「方位除け」はどちらも特定の年齢において降りかかるとされる厄をはらうための儀式です。
「厄除け」が厄年の厄をはらうためのための祈祷を指すのに対し、「方位除け」は凶方による厄をはらうための祈祷を指すという違いがあります。
基本的に「厄除け」は寺で「方位除け」は神社で行うのが良いとされていますが多くの寺社でどちらの祈祷も受け付けているのであまりこだわる必要はなく、どちらで祈願しても大丈夫です。
まとめ
「厄除け」と「方位除け」はどちらも厄をはらうための厄の元凶が異なります。
それぞれの厄にあわせて祈祷をお願いしてください。