この記事では、「強欲」と「傲慢」と「暴食」の違いを分かりやすく説明していきます。
「強欲」とは?
「強欲」は「ごうよく」と読みます。
意味は「非常にものを欲しがる気持ちが強いこと」です。
何かが欲しい、何かをしたいという気持ちが、人並み外れて強い様子を言います。
人間の三大欲求には「食欲」「睡眠欲」「性欲」があり、その他にも「物欲」「承認欲」などがありますが、どれか一つでも強ければ「強欲」と言われます。
「強」は「つよい」とも読み「力がある」という意味、「欲」は「ほっする」とも読み「不足や不満を満たしたいと願い、欲しがる」という意味、「強欲」で「力を込めて不足や不満を満たしたいと願い、欲しがること」になります。
「強欲」の使い方
「強欲」は名詞・形容動詞として「強欲だ・である」と使われたり、形容詞として「強欲な」と使われたり、副詞として「強欲に」と使われたりします。
基本的に、自分のことに関して何かを欲する気持ちが人並み以上に強い様子に使われる言葉です。
「強欲」の例文
・『彼女は強欲で、人が持っているものは何でも欲しがる』
「傲慢」とは?
「傲慢」は「ごうまん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「調子付いて人を見下すこと」という意味で、おごりたかぶって人を馬鹿にすることを言います。
2つ目は「人を見くびって無礼を働くこと」という意味で、相手をなめてかかり、礼儀を欠くことを言います。
上記に共通するのは「おごり高ぶる」という意味です。
「傲」は「おごる」「あなどる」とも読み「おごり高ぶる」という意味、「慢」は「おこたる」とも読み「他を見くびっておごる」という意味、「傲慢」で「他を見くびっておごり高ぶること」になります。
「傲慢」の使い方
「傲慢」は名詞・形容動詞として「傲慢だ・である」と使われたり、形容詞として「傲慢な」と使われたり、副詞として「傲慢に」と使われたりします。
基本的に、自分が偉いと思い、おごり高ぶって人を見下す様子に使われる言葉です。
「傲慢」の例文
・『彼は社長の息子だからと従業員に傲慢な態度を取っている』
「暴食」とは?
「暴食」は「ぼうしょく」と読みます。
意味は「むやみにたくさん食べること」で、普通の人が食べる量以上に食べてしまうことを言います。
「暴」は「あばれる」とも読み「度が過ぎる」という意味、「食」は「くう」とも読み「たべる」という意味、 「暴食」で「度を超えて食べること」になります。
「暴食」の使い方
「暴食」は名詞として「暴食する・した」と使われたり、副詞として「暴食して」と使われたりします。
基本的に、むやみに多くの量を食べる様子に使われる言葉です。
「暴食」の例文
・『彼は高血圧で医師から暴飲暴食を控える様に言われたらしい』
「強欲」と「傲慢」と「暴食」の違い
「強欲」は「自分のことに関して何かを欲する気持ちが人並み以上に強い様子」という意味です。
「傲慢」は「自分が偉いと思い、おごり高ぶって人を見下す様子」という意味です。
「暴食」は「むやみに多くの量を食べる様子」という意味です。
まとめ
今回は「強欲」と「傲慢」と「暴食」について紹介しました。
「強欲」は「欲が強い」、「傲慢」は「おごり高ぶる」、「暴食」は「むやみに食べる」と覚えておきましょう。