「直近」と「最近」と「間近」の違いとは?分かりやすく解釈

「直近」と「最近」と「間近」の違い生活・教育

「直近」「最近」「間近」という3つの言葉は「近い」という意味に関連した言葉です。

それぞれに意味するものや用いられる対象にも違いがあるので、この記事では「直近」「最近」「間近」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「直近」とは?

「直近」とは「ちょっきん」という読みで、時間や距離などがとても近いさまを表す言葉です。

過去、未来に関係なく、近い出来事について用いられることもあります。

「至近距離」「一番最後のもの」「一番近いもの」というような事柄を表現する言葉でもあり、ビジネスシーンで使用されることの多い言葉と言えます。


「直近」の例文

・『直近一年の商品データを参照して、売り上げ傾向を分析してください』
・『今日予約したお店は、駅直近の美味しい和食料理が食べられるお店です』


「最近」とは?

「最近」とは「さいきん」という読みで、現在に一番近い過去のことや少し前の出来事という意味があります。

「近頃」という言い方もあり、日常会話でもよく使用される言葉です。

「最近」の例文

・『最近では少子化が進んでいて、子育てをサポートしてくれる田舎暮らしが注目されている』
・『最近、彼女は髪型を変えてから雰囲気が明るくなった』

「間近」とは?

「間近」とは「まぢか」という読みで、場所や時間、日にちなどのすぐ手前にある様子を表す言葉です。

同じ意味合いで「目前」「寸前」という言葉を用いることもあり、どの言葉も場所や時間などとの間隔が極めて近いというさまを意味しています。

「間近」の例文

・『宿題の提出期限が間近に迫っていて、寝ずの番を過ごしている』
・『ミュージカルにの舞台を間近で見ると、テレビで見るのとは迫力が全然違う』

「直近」と「最近」と「間近」の違い

「直近」「最近」「間近」という3つの言葉は「近」という漢字が用いられている言葉で、その漢字の通り「近い」出来事や時間、場所などに関連した言葉です。

それぞれの大きく異なる点は「直近」が近い過去と近い未来の両方を表す言葉、「最近」が近い過去に起きた出来事を表す言葉、「間近」が目の前にあるものや近づく時間、つまり近い未来を表す言葉という違いがあります。

「直近」の対象は出来事や場所、距離、書類やデータなどがあります。

「最近」の対象には主に出来事となっており、「間近」の対象は場所や時間、期日などが挙げられます。

それぞれにいつの、どんなものが対象になるのかという点が異なっているので、意味や違いをしっかりと理解して正しく使い分けましょう。

まとめ

ここでは「直近」「最近」「間近」という3つの言葉について、意味や違い、使い方をわかりやすく説明してきました。

「最近」は日常会話、「直近」はビジネスシーン、「間近」は日常会話にもビジネスシーンにも用いられることの多い言葉なので、今回説明した意味や違いを参考にして間違いのないように会話や文章に取り入れていきましょう。