『勝利』とはとても気持ちがいいものです。
しかし一言で『勝つ』といっても多種多様な表現があります。
今回は日常でもよく聞く3つの表現についてご紹介致します。
この記事では「大勝」と「圧勝」と「完勝」の違いを分かりやすく説明していきます。
「大勝」とは
これは『大きな差、具体的には得点や成績で勝利を収めること』を表している言葉です。
『大勝利』ということもできます。
具体的にはスポーツなど得点を争う競技では様々な要因で得点差がつくことがあります。
また、投票などで、他の候補者とは大きく票差を付けて当選する場合がありますが、この時に『大勝』といいます。
一概にどれぐらいの点数で『大勝』とするかはスポーツの種類や投票総数などにも大きく左右される為定量的に定義することは難しいですが、だれが見ても明らかな差があると『大勝』とされます。
‐「大勝」の例文
・『日曜日の草野球は10対3で大勝を収めた』
・『日比野候補は他の候補者と10票以上の差を付けてこの選挙に大勝した』
「圧勝」とは
これは『他に競っている相手を大きく差をつけて一方的に勝利を収めること』を指す言葉です。
ポイントは『一方的』という部分にあります。
スポーツの得点や選挙などの投票数は様々な理由で差が開きますが、明らかに相手と比べて実力が上であったり、圧倒的な支持を受けている場合は数えられる数字というもの以外でも内容も差を付けることがあります。
例えば大学生のチームと中学生のチームで野球やバスケットボールなどの試合をした場合、通常は肉体的にも技術的にも大学生が上なので『圧勝』することは明白です。
『圧』という『おしつぶす』という漢字が示す通りに勝利をすることが『圧勝』という意味になります。
「圧勝」の例文
・『若い層の支持が集まり、高橋さんはこの選挙において女性候補者としては圧勝を収めた』
・『A校はB校との練習試合で圧勝して自信を付けた』
「完勝」とは
これは『相手を全く寄せ付けず完全に勝利すること』という意味を持っています。
『完全勝利』という言葉にしても問題はありません。
スポーツなどでは相手に得点させることなくゼロ点に抑えて勝利をすることであり、選挙などでは、当選者数を自分の派閥などで全て押さえることなどを指します。
点数や内容はもちろんほぼ自分、もしくは自陣営を無傷で勝利するというものが『完勝』になります。
「完勝」の例文
・『A党は他党の候補者を全く寄せ付けず選挙区全てで完勝した』
・『前年度優勝校であるA校はB校を15対0で完勝した』
「大勝」と「圧勝」と「完勝」の違い
それぞれ『大きな点差で勝利すること』、『大きな点差と内容で勝利すること』、『相手を完全に押さえつけて無傷で勝利すること』という違いをつけることができます。
つまり、『大勝』より『圧勝』が優れており、『圧勝』よりも『完勝』という構図になっているのがこの3つの言葉の関係性です。
まとめ
如何でしたでしょうか。
『勝ちは勝ち』という言葉はあるものの、勝ち方にも度合いを付けている言葉がちゃんと用意されているのが今回の『大勝』、『圧勝』、『完勝』でした。
これ以外にも『辛勝』などまだまだ勝ち方についてを表現する言葉がありますので是非調べてみることをお勧めします。