この記事では、「土方」と「鳶職」と「土木作業員」の違いを分かりやすく説明していきます。
3つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「土方」とは?
「土方」は「どかた」と読みます。
「土方」は、「土木工事に従事する労働者」という意味があります。
ちなみに「土木工事」とは、「道路や鉄道、造船や橋梁などの、土石、木材、鉄材などを使う建設工事のこと」を意味します。
このような現場で労働する人を、「土方」と言います。
「土方」の言葉の使い方
体育会系の学生は、体力に自信があるため、夏休みなどの長期休暇に土木工事をするアルバイトに参加するかもしれません。
この場合は、「体育会系の学生が、長期休暇に土方のバイトをする」などという文章を作ることができます。
「鳶職」とは?
「鳶職」は「とびしょく」と読みます。
「鳶職」は、「土木、建築工事に従事する人。
特に、高所作業を専門に行う人」という意味があります。
建築工事現場で、足場の上で作業するなど、高所作業をする人を、「鳶職」と呼びます。
「鳶の者(とびのもの)」と呼ぶこともあります。
「鳶職」の言葉の使い方
建築工事現場を見ると、高い場所で作業をしている人がいます。
見ているだけで怖いと感じる場合は、「鳶職の人たちが、高所作業をしているのを見ているだけで、怖くなる」などという文章を作ることができます。
「土木作業員」とは?
「土木作業員」は「どぼくさぎょういん」と読みます。
「土木作業員」は、「土木工事に従事する人」という意味があります。
道路や鉄道、橋梁などの工事をする人のことを、「土木作業員」と呼びます。
「土木作業員」の言葉の使い方
体力に自信があり、体を動かす仕事がしたいと思う人がいるかもしれません。
デスクワークをやめて、土木工事に従事する仕事を始める場合は、「デスクワーク系の仕事を辞め、土木作業員に転職する」という文章にできます。
「土方」と「鳶職」と「土木作業員」の違い
「土方」と「鳶職」と「土木作業員」は、土木工事や建築現場などで活躍する人たちについての言葉という共通点があります。
「土方」と「土木作業員」は、基本的に同じ意味になります。
土木工事に従事する人を、やや差別的に、また自嘲気味に表現したのが「土方」で、一般的な呼び名は「土木作業員」となります。
そのため、自分が土木工事に従事していない限り、「土方」という言葉を使わず、「土木作業員」という言葉を使った方がいいでしょう。
一方で、「鳶職」は、高所作業に従事する人を指す言葉という違いがあります。
「土木作業員」と同じ職場で働いている場合もありますが、高所で作業するスペシャリストの人たちを、「鳶職」と呼びます。
まとめ
「土方」と「鳶職」と「土木作業員」の違いについて見てきました。
3つの言葉には、意味やニュアンスの違いがあることが分かりました。
3つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。