この記事では、「根性」と「根気」の違いを分かりやすく説明していきます。
「根性」とは?
根性とは、こんじょうという読み方をする言葉です。
文字で見れば分かる様に気力とか精力、ねといった意味を持つ根の字に、せいしつやほんしょうといった意味を持つ性の字を組み合わせて成立しています。
そのため、逞しさのある気力や物事をやり通す気質、本来持つ性質といった意味を表す事が可能です。
「根性」の使い方
根性は、最後まで物事をやり切るといった強い精神力を持つ人に対して使われる事が多く見られます。
具体的には、根性がある、といった表現で用いられているのです。
その一方で根性は、ネガティブな意味合いとしても用いられる事も少なくありません。
特に根性が腐った、という表現により性根が悪い人を表現したりします。
「根気」とは?
根気とは、こんきという読み方をすべき言葉です。
漢字で表記しているのを見れば分かる様に、忍耐力や気力の意味を持つ根の文字と、心の働きやきだてといった意味を持つ気の文字を合体させて生じた言葉となっています。
だからこそ、飽きる事なく物事を長くやり続ける性質を表現する言葉となっているのです。
「根気」の使い方
根気とは、その意味合いの通り1つの物事を長く続ける様を表した時に、用いられる事が多くなっています。
例えば、根気よく続ける、という表現により、気力を奮う事により行為等を継続させ続ける様を示す事が可能です。
他にも、根気強いという表現を行う事で、直ぐに諦める事なく粘り強く頑張る姿を、表す事が出来ます。
逆に直ぐに諦めてしまうという意味を表したい時には、根気がない、という表現も良く使われているのです。
「根性」と「根気」の違い
根性と根気は、同じ根の文字を使用した言葉同士ですが、次に続く文字がそれぞれ性と気という明確な違いがあります。
そのため2つの言葉は、それぞれ持つ意味合いにも違いがあるのです。
まず根性の方は、困難に耐えてそれを乗り越える事で物事を達成しようとする気力の強さを表すのが基本となっています。
もう一方の根気は、物事に対して飽きる事なく継続してやり続けようとする気力を表したい時に用いるべき言葉です。
この様に同じ気力を表す場合でも、ニュアンスに違いがあります。
「根性」の例文
・『あの投手は既に150球を超えているのに、根性で投げ続けている』
・『今日こそ彼女に告白するつもりだったが、根性なしの私は顔を合わせた途端に怖じ気付いてしまって、言い出せなかったよ』
「根気」の例文
・『彼は根気強く絵を描き続けたお陰で、遂に賞をとった』
・『今の若者には、この仕事を続ける根気はない様だ』
まとめ
2つの言葉にはどちらも根の文字が使われていますが、2文字目は性と気という明確な違いがあります。
更に根性は、困難を乗り越える覚悟で物事を成し遂げようとする強さを意味する言葉です。
対する根気は、飽きたり諦める事なく1つの事を長く継続する強さを表したい時に使用します。