この記事では、「意欲」と「興味」の違いを分かりやすく説明していきます。
「意欲」と「興味」の違い
「意欲」と「興味」の違いについて紹介します。
「意欲」と「興味」の使い方の違い
「意欲」は、「ものごとに対して積極的に取り組む気持ち」に使われます。
自分から「やるぞ」という気持ちになり、すぐにでも行動したいと思うことを言います。
「興味」は、「ものごとを面白いと思い、心を引かれる気持ち」に使われます。
面白くてそのことに対して特に気持ちが引きつけられることを言います。
「意欲」と「興味」の英語表記の違い
「意欲」の英語表記は以下の通りです。
1つ目は「motivation」で、「モチベーション」と日本語にもなっています。
“I have much motivation to learn English, so I will go College in USA.” (私は英語の勉強に意欲を持っていてるので、アメリカの大学に入学する予定です) 2つ目は「hunger to」で、「飢える程強く欲する」というニュアンスです。
“I have the hunger to become a politician.”
(私は政治家になる意欲がある)
「興味」の英語表記は以下の通りです。
1つ目は「interest」で、「興味」を表す代表的な単語として中学校で習います。
“I am interested in the art.”
(芸術に興味を持っています)
2つ目は「be into」で、「ハマる」「興味を持つ」というカジュアルな表現です。
“She is into Japanese Anime.”
(彼女は日本のアニメに興味を持っている)
「意欲」の意味
「意欲」は「いよく」と読み、以下の2つの意味があります。
1つ目は「自分から積極的にものごとをやろうと思うこと」で、日常的にはこちらの意味で使われることがほとんどです。
2つ目は「哲学用語で、目標に向かって積極的に働こうとする意思の動き」という意味です。
「意」は「心の動き」という意味、「欲」は「ほっする」という意味、「意欲」で「欲する心の動き」になりあす。
「意欲」の使い方
「意欲」は、「ものごとに対して自分から積極的にやろうと思う心の動き」に使われます。
「意欲がある・ない」「意欲が湧く・湧いた」などと使われたり、「意欲的」と様子や状態を表す言葉として使われたりします。
「意欲」は「自分から何かをやろうと思うこと」であり、「興味」を持った後に生じる心の動きを表す言葉です。
「意欲」を使った例文
・『勉強する意欲が十分にあるので学習塾に通わせることにした』
・『政府は意欲的にコロナ問題に取り組んでいるとは思えない』
・『創作意欲が全く湧かずにダラダラと過ごしてしまった』
・『仕事に対して意欲のある新人が入ってきて良かった』
・『何か成し遂げたいという意欲が全く湧いてこない』
「意欲」の類語
・「熱意(ねつい)」
「ものごとを積極的にやろうとする心構え」という意味です。
・「やる気(やるき)」
「行動を起こそうとする気持ちや欲求」という意味です。
「意欲」の対義語
・「無気力(むきりょく)」「ものごとに対して行動したいと思う気持ちが湧かないこと」という意味です。
「興味」の意味
「興味」は「きょうみ」と読みます。
意味は、「ものごとに対して面白いと思い、心を引かれること」です。
「面白い」と感じて、そのものごとが気になったり、もっと知りたいと思うことを言います。
「興」は「たのしみ」「よろこび」「おもむき」という意味、「味」は「あじわう」「感じ取る」という意味、「興味」で「楽しみを味わう」になります。
「興味」の使い方
「興味」は「面白いと思って心を引かれること」に使われます。
「興味がある・ない」「興味を持つ・持った」「興味が湧く・湧いた」などと使われます。
「面白いと思うこと」という意味があるので、仕事など真面目な内容よりも、趣味や娯楽など軽い内容に使われることが多い言葉です。
「興味」を使った例文
・『小さな子供は何でもないものに興味を持つ』
・『最近は音楽よりも映画に興味を持つ様になった』
・『興味本位でプライベートな質問をされるのは好きではない』
・『彼の興味の対象は別の女性に移った様だ』
・『聞けば聞くほど興味が湧く内容だ』
「興味」の類語
・「関心(かんしん)」
「あるものごとが気になり、意識的に注意を向けること」という意味です。
・「好奇心(こうきしん)」
「珍しいこと初めて見聞きすることに対して、知りたいと思う心の働き」という意味です。
「興味」の対義語
・「無関心(むかんしん)」
「あるものごとを気にもかけないこと」という意味です。
まとめ
今回は「意欲」と「興味」について紹介しました。
「意欲」は「自分からやろうと思う気持ち」、「興味」は「面白くて心を引かれる気持ち」と覚えておきましょう。