「移動」と「異動」の違いとは？使い方や例文も徹底的に解釈

この記事では、「移動」と「異動」の違いを分かりやすく説明していきます。

「移動」と「異動」の違い
1. 「移動」と「異動」の使い方の違い
2. 「移動」と「異動」の英語表記の違い
「移動」の意味
「異動」の意味
まとめ

「移動」と「異動」の違い

「移動」と「異動」の違いについて紹介します。

「移動」と「異動」の使い方の違い

「移動」は、「ある場所から他の場所へ位置を変えること」に使われます。

実際に人や物など対象物が動く様子を表します。

「異動」は「会社の命令により、職場での地位や職務、勤務先などが変わること」に使われます。

自分に辞令がおりて、身分が変わることを表します。

「移動」と「異動」の英語表記の違い

「移動」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「go to」で、「~へ行く」「~へ移動する」という意味です。

“I am now going to the customers office.”
(現在取引先の事務所に移動中です)
2つ目は「get around」で、「あちこち動き回る」という意味があります。

“I usually get around by mortercycle.”
(私は通常バイクで移動します)
「異動」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「transfer」で、「配置を動かす」「異動する」という意味です。

“I was transferred to the accounting department from the sales department from January.” (私は1月から、営業部から経理部に異動になった)
2つ目は「personnel change」で、「人事異動」という意味です。

“The personnel change was announced yesterday.”
(人事異動が昨日発表された)

「移動」の意味

「移動」は「いどう」と読みます。

意味は「ある場所から他の場所へ位置を変えること」です。

人が自分から動く場合や、物が誰かに運ばれたりすることを言います。

「移動」は、具体的に人や物が動く動作に対して使われる言葉で、対象となる人や物の立場や性質などに関する意味は含まれていません。

「移動」の使い方

「移動」は、「物理的に人や物の場所が変わること」に使われます。

「移動する・した」「移動される・された」と助動詞を伴って使われたり、副詞として「移動して」と使われたりします。

「移動」は、ある人や物が実際に動くことであり、「どの様に」という意味は他の言葉で補う必要があります。

「移動」を使った例文

・『コロナ禍で公共交通機関よりも車で移動する人が増えた』
・『移動手段としてタクシーはなるべく使わないで下さい』
・『荷物を座席の下に移動して下さい』
・『至急お車の移動をお願いいたします』
・『昼までに本社に移動しないと間に合わない』

「移動」の類語

・「位置が変わる(いちがかわる)」
「今まであった場所から動いて別の場所になること」という意味です。

・「移り変わる(うつりかわる)」
「時間の流れと共にある状態から別の状態に変化すること」という意味です。

「移動」の対義語

・「固定(こてい)」
「ある位置に止まった状態で動かないこと」という意味です。

「異動」の意味

「異動」は「いどう」と読み、以下の3つの意味があります。

1つ目は「会社の人事により職場での地位や職種、勤務地などが変わること」という意味です。

会社から辞令が下りて自分の立場が変わることであり、日常的にこちらの意味で使われることが多くなります。

2つ目は「今までとは違った動きが起きること」という意味で、「異なる動きがある」という文語調の言葉です。

3つ目は「保険契約で、加入期間中に契約者が申し出て保険内容を変更すること」という意味です。

保険に関しては「ステイタスを変更する」という意味で「異動」が使われます。