「火だるま」と「火の車」の違いとは?分かりやすく解釈

「火だるま」と「火の車」の違い生活・教育

この記事では、「火だるま」「火の車」の違いを分かりやすく説明していきます。

「火だるま」とは?

物理的に火がついて燃え上がっていることを指し、人や動物、自動車、バイクくらいのサイズのものを指して使います。

動くものに対して使われることが基本の言葉であり、家は火だるまとはあまり言わず、炎上や火災などと言い、森や山が火事になった場合は火だるまとは言わず大火災などという言葉になります。

非常に危険な状態であり、経験すべきことではないことが火だるまと言えます。

ただし、火だるまという言葉は外見について使われる言葉で、耐火服を来たスタントマンが火だるまになるという場合は危険ではあるものの、一応命には別状がないと言えます。

インターネットの炎上という言葉から火だるまとという言い回しも見られますが、こちらは身体的ダメージはないものの精神的ダメージは莫大なものと言えます。

野球のピッチャーが打たれすぎてしまうことを火だるまになるということもあります。


「火の車」とは?

家計のやりくりが非常に苦しいということで、火事にあった家を指す仏教の言葉「火宅」が元になっていると言えます。

家計がベースになっていますが、個人の懐具合はもちろん、会社や国の会計が火の車だということもできます。

火の車から脱するという表現はありますが、消火的な表現はあまり聞かれません。

なお、妖怪を指す場合もあり、悪人が死んだ時、炎に包まれた車(馬車、牛車的なもの)に乗った牛頭馬頭などが迎えに来るというものです。

火の玉などよりも大きな現象と言えます。

いい意味での使われ方として鉄板焼きなどの料理の店の名前として使われることがあります。

火力の良さのイメージなどであり、家計、経営状態の悪さをイメージさせるという意図はありません。


「火だるま」と「火の車」の違い

「火だるま」「火の車」の違いを、分かりやすく解説します。

「火だるま」は物理的に非常に危険な状態である火に包まれてしまっていることを指し、主にその状態にある人を指します。

「火の車」は家計状態の厳しさを指す言葉であり、火だるまほど危険ではない、その場だけはなんとかしのげているものの先は見えないという段階から使うことができます。

火の車よりも火だるまのほうが比喩表現として使われることが多く、インターネット上で発言がもとで反論や誹謗中傷を大量に受けてしまう状態や、野球で試合をひっくり返すほど打たれてしまう投手のことも指します。

火だるまと火の車に関しては店の名前で使われているケースもありますが、焼く料理の火力をイメージしたものと言えるでしょう。

まとめ

「火だるま」「火の車」はどちらも理想的な状態ではありませんが、火に包まれて見るからに生命の危機にあると判断されるのが火だるま、家計が苦しいのが火の車となっています。

火だるまは映画の演出などで見せることはありえますが、火の車であることを人に見せかける必要はありません。