「異端児」と「風雲児」の違いとは?分かりやすく解釈

「異端児」と「風雲児」の違い生活・教育

「異端児」「風雲児」は混合されやすい言葉です。

では、「異端児」「風雲児」はどのように違うのでしょうか。

この記事では、「異端児」「風雲児」の違いを分かりやすく説明していきます。

「異端児」とは?

「異端児」は、特異な存在の人を指す言葉です。

何らかの分野において正統から外れている人を指し明らかに周囲の人とは違った人に対し「異端児」という言葉が用いられます。

悪く言えば「変わり者」です。

その時代に合わない人やその集団に合わない人などを指し「児」という漢字が用いられていますが子供だけを指す言葉ではありません。

成人に対しても「異端児」は用いられます。

言い換えれば「変わり者」「奇人」「外道」などと同じです。


「異端児」の使い方

「異端児」はその人を指す名詞となります。

そのため「異端児扱い」「異端児に見られる」「異端児と言われる」「異端児と呼ばれる」などといった形で用います。


「風雲児」とは?

「風雲児」は、社会の変動などに乗じて活躍する英雄的な存在を指します。

単に変わっているといっただけではなく、頭一つその中から飛び出したような人を指す言葉です。

世の中で大きな変化があった場合、「風雲児」と呼ばれる人が出てくることが多く有名人や英雄的、ヒーロー的存在として持ち上げられます。

「児」という漢字が用いられていますが子供だけを指す言葉ではありません。

成人に対しても「風雲児」は用いられます。

言い換えれば「カリスマ」「ヒーロー」「革命児」「英雄」「時代の申し子」などと同じです。

「風雲児」の使い方

「風雲児」はその人を指す名詞となります。

そのため「お笑い界の風雲児」「IT業界の風雲児」などといった形で用います。

「異端児」と「風雲児」の違い

「異端児」「風雲児」は全く異なった意味を持つ言葉です。

「異端児」は人をけなす意味が含まれ変わり者を指す言葉となります。

それに対し「風雲児」は人を褒める意味が含まれ成功者を指す言葉となります。

このように明確な違いがある言葉となります。

「異端児」の例文

・『個性が光る人とも言えるため異端児とは決して悪い意味ではありません』
・『旧家で昔ながらに風習が残る家系のなかでは完全に僕は異端児扱いでした』
・『風変りな僕は、どこに行っても異端児扱いされ淋しい幼少期を過ごしました』
・『彼は野球界一の異端児として人気の選手です』

「風雲児」の例文

・『彼こそ、美容業界の風雲児と呼ばれる人です』
・『田舎町では風雲児として少しは有名だった僕だが都会に出ればただの人でした』
・『お笑い界の風雲児と呼ばれる人に憧れ私もこの業界に入りました』
・『学生時代奇抜だと有名だった彼女は今やファッション業界の風雲児と呼ばれています』

まとめ

以上のような明確な違いがあるうえ、けなす言葉と褒める言葉といった真逆の意味を持つため決して混合し用いてはいけません。

よく意味を理解したうえで使い分ける必要があります。